[Atlassian Migration Program] サーバー製品の販売およびサポートの終了 - 2022年6月の最新情報

※本記事は、Parthaが2022年6月8日に公開した英語記事「End of server sale & support – June 2022 update」を翻訳したものです。内容に相違が見受けられる場合、英文ページの内容を正とします。

こんにちは。前回に引き続き、お客様に世界レベルのクラウドエクスペリエンスを提供するための取り組みの進行状況をお知らせします。

私はお客様からのフィードバックに耳を傾けてそれらに対応させていただくことを重視しています。また、アトラシアンにおけるエンタープライズ製品のトップとして、お客様のクラウドへの道のりを支援するより良い方法の発見に向け、お客様からいただく主要なテーマの内容やそれらへの対応を共有することは、さらに重要であると考えています。

セキュリティ、データ管理、コンプライアンス

”サーバーエディションに見切りをつけてクラウドに移動するのは理に適っているかもしれませんが、それは私たちのようにカナダ等にいるユーザーが利用可能なクラウドリージョンがある場合のみです。私たちや他の多くのクライアントは厳しいデータレジデンシー要件を持っています”


当社では、当社のクラウド製品はすべてのお客様に信頼していただけるべきと考えており、そのような基盤機能の提供に取り組んでいます。これには、お客様のデータを自信を持って管理するツール、業界をリードするセキュリティへの取り組み、業界や地域ごとの規制要件に対する認定などが含まれます。このような領域での実現予定について高い目標を掲げており、複数のマイルストーンを達成したほか、クラウドロードマップで複数の予定を更新しています。

データ管理

お客様がデータの保存場所やそれで行えることを制御しながらSaaSの完全なメリットを活用できるようにしたいと考えています。

前回の更新以来、大規模なデータレジデンシー移行についてのお問い合わせを予想よりも多くいただいています。これを受け、あらゆるお客様むけにセルフサービスの移行スロットを開放できるよう、基盤プラットフォームへの投資を行いました。2023年前半までに英国、日本、カナダへの拡張を行う計画を以前にご案内させていただいておりましたが、この枠にカナダを追加しています。

現在、Jira Cloudの高速なバックアップおよびリストアサービスのアーリーアクセスプログラムへのサインアップを募っています。また、 2022年第3四半期にバックアップAPIを、2023年第1四半期にリストアAPIをリリース予定です。最後に、Jira Softwareのクラウド間移行の現在のベータ版に、Jira Service Management (2022年第4四半期) とConfluence (2023年第3四半期) を追加する予定であることを発表します。

当社のロードマップで今後のすべてのデータ管理のマイルストーンをご確認ください。

コンプライアンス

多くのお客様にとって、SaaSベンダーの選定において、世界中の業界基準への準拠状況はクリティカルな要素です。当社ではこの点を念頭にエンタープライズプラットフォームのコンプライアンスへの準拠を引き続き行っています。

前回の更新では、Jira Software CloudとConfluence CloudにおけるHIPAAコンプライアンスをローンチした旨を共有しました。公開ロードマップでは現在、メールや通知の有効化によりHIPAAのエンドユーザーエクスペリエンスを改善する計画や、HIPAAの提供をJira Service ManagementやCloud Enterpriseプランの現在の最小ユーザー階層を超えて拡張する計画を共有しています。

また、JiraとConfluenceについて、FedRAMP Moderateに基づくAuthorityのOperateを2023年にサポートできるよう、プラットフォーム機能やアーキテクチャ変更への大規模な投資を引き続き行っています。

当社のコンプライアンスリソースセンターで現在のすべての認定をご確認いただけるほか、クラウドロードマップで今後のコンプライアンスのマイルストーンを確認していただけます。

セキュリティ

当社では、モダンな環境の複雑さへの対応、モバイル作業の推進、および、人、デバイス、アプリケーション、データの場所を問わない保護を効果的に実現するためのセキュリティ制御をお客様が必要としていることを認識しています。お客様に当社のエンタープライズプラットフォームを完全に信頼していただけるよう、このような制御を構築するための投資を引き続き行う予定です。

また、APIトークンの既存の制御機能は不十分であるとのフィードバックをいただきました。これを受け、管理者の制御範囲を拡大してAPIトークンのセキュリティや監査性を改善することを計画しています。

前回の更新から引き続き、モバイルアプリ管理 (MAM) の機能セットの追加に取り組んでいます。侵害されたデバイスによるアトラシアンのクラウド製品へのデータアクセスをブロックする機能を開発しています。信頼されたアトラシアンモバイルアプリがIP許可リストのポリシーを迂回できるような仕組みにも取り組んでいます。これにより、ユーザーにスムーズなコラボレーションエクスペリエンスを提供します。

BYOK監査ログの網羅範囲の拡大、非管理対象ユーザーのセキュリティ、アプリがアクセスするデータの制御機能も引き続き当社のチームの最優先事項であり、これらの機能の提供に取り組んでいます。

当社のロードマップで今後のセキュリティのマイルストーンの詳細をご確認ください。

 

移行のプロセス

“移行のプロセスそのものです。確実にエンドユーザーにとってシームレスなものにしたいと考えています”


お客様からのフィードバックに基づき、クラウドサポートをさらに支援できるよう、ツールやプロセスの強化を引き続き行っています。

先日、既存のData Centerまたはサーバーインスタンスを、ネットワークを開いたり受信接続やIPの許可リストを設定したりすることなくAtlassian Cloudに安全に接続できる、アプリケーショントンネルを提供しました。

また、ユーザー移行の課題についてのフィードバックもいただいています。現在、無効なメールアドレスや重複したメールアドレスを持つユーザーを一括で修正できるよう、製品の更新に取り組んでいます。さらに、ネストされたグループについての新しいガイダンスを近日中に公開予定です。

最後に、お客様からいただく質問へのご案内を改善できるよう、主要なトピックについてのガイダンスを見直しました。お客様のジャーニーの計画作成に役立てていただけるよう、移行評価を大幅に改善し、ユーザーに合わせてより良い提案を行えるようにしました。また、クラウドとData Centerを横並びで比較できる、ConfluenceJira Service ManagementJira SoftwareBitbucketの新しい機能比較をご利用いただけます。

クラウドで提供されていないアプリの代替を探すのに役立つリソースへの投資も行いました。現在、JiraとConfluenceのサーバーおよびData Centerの人気のアプリについて、70を超える推奨代替の一覧をご用意しています。推奨される代替の一覧をご確認ください

クラウドへの新しいアプリの追加だけでなく、Marketplaceパートナーとともにアプリデータの移行データの提供にも取り組んでいます。現在200以上のアプリが移行パスを持ち、その半分以上がJiraおよびConfluence Cloud Migration Assistantを利用して自動化されます。移行パスを持つすべてのAtlassian Marketplaceアプリをご確認ください

現在計画段階にある場合、当社の新しいクラウド導入ツールキット (英語のみ) をご確認ください。ユーザーをクラウドにオンボーディングするのに役立つベストプラクティス、メールテンプレート、管理者ガイドのスイートが含まれます。

どこから始めるべきかお悩みの場合、6/15のクラウド移行デモ (英語のみ)で移行プロセスの概要をご確認いただけます。移行戦略や移行方法の選び方、ジャーニーの各段階で完了すべきステップ、移行ランブックに含めるべき情報などを学ぶことができます。デモの終わりにはアトラシアンのクラウド移行マネージャーによるライブQ&Aがあり、お客様からのご質問に回答します。

 

アプリと連携

 

”何をおいてもクラウドアプリです。JiraチケットをAsanaの #task やSlackの #channel に相互接続できる機能が最高です。私はAtlassian Cloudの大ファンです。セルフホストからクラウドに移行して、これまでの数年間で欠落していたたくさんのギャップを埋め、機能を得ることができました”


当社のお客様は、アトラシアン製品で得られる価値を拡張するためにMarketplaceアプリと社内で開発したアプリの両方を活用しています。これを受け、より多くのアプリをクラウドで提供するための投資を引き続き増やしていきます。

前回のCloud App Round-up以降、当社の開発者コミュニティはAtlassian Marketplaceに100以上の新しいクラウドアプリを追加しています。これには、Easy Integrations for JiraTestRay (旧称synapseRT) Test Management for JiraColumn Order Gadget Plugin、Confluence用のTree Viewなどの人気のアプリが含まれます。

また、たくさんの新しいJiraおよびConfluenceアプリが当社のCodegeistハッカソン中に作成され、Marketplaceに登録されました。これには、新しいカスタムフィールド管理ツール、Confluenceのページリンクおよびラベルツール、MediumやHubspotとの新しい連携などが含まれます。

当社の開発者プラットフォームであるForgeを通じてカスタムアプリの移行や新しいクラウドアプリの開発を支援しています。Forgeでは引き続き、もっとも堅牢なアプリやユースケース向けの新しい拡張ポイントや機能を追加しています。ここに含まれるExternal Authenticationでは、Google、Slack、GitHubなどのプラットフォームに接続するForgeアプリを簡単に開発できるようになります。Forgeでの開発を始めるための詳細をご確認ください

最後に、Marketplaceアプリがお客様のニーズに合うかどうかをご確認いただけるよう、お客様がクラウドアプリのセキュリティの全体像を把握しやすいようにしています。Adaptavist (ScriptRunner for Jiraなどの人気のアプリを提供している企業) のCTOであるJon MortとアトラシアンのMarketplaceチームが開催するCloud App Availability and Securityウェビナー (英語) では、この領域への投資についての詳細を共有します。

 

スケールとパフォーマンス

 

”素早いレスポンス時間、VPN不要、優れた検索オプション、全体的になめらかなエクスペリエンス。”


アトラシアン製品のパフォーマンスやスケールの期待値の実現は、引き続き当社の最重要事項の1つです。

3月に共有した四半期ごとのパフォーマンスとスケールの最新情報では、このような投資を受けて実現した、Jira SoftwareとConfluenceの主要なエクスペリエンスにおける最大レベルのパフォーマンス改善をご報告しました。また、クラウド製品の速度をさらに改善するための大規模なプログラムについてご説明しました。引き続きコミュニティとクラウドロードマップを通じて定期的に情報を共有します。

また、今年の後半にはJira Software CloudとConfluence Cloudの1つのインスタンスでサポートされるユーザーの数を20,000から35,000に引き上げます。これは大きな成果はありますが、引き続きこの領域に取り組み、1つのインスタンスでサポート可能なユーザー数を増やして個々のユースケースに対応できるようにしていきます。現在、インスタンスあたり50,000ユーザーのアーリーアクセスプログラムを実施しています。参加に興味をお持ちの場合や詳細情報を確認したい場合は、当社のエンタープライズアドボケートチームにお問い合わせください。

 

セットアップ、構成、管理

 

”チームで自身がアクセスに利用するグループを管理できるようにする。当社のサイトにアクセスするサードパーティユーザーに資格情報の制限を適用する”

 

あるユーザーのアクセスについての全製品を横断した視認性が改善されないと、ユーザーのアクセス先や、そのユーザーのアクセスに影響をおよぼすさまざまなグループを正確に理解するのは難しくなる可能性があります。

先日リリースされた組織レベルのユーザーおよびグループ管理機能を利用すると、お客様はJira Software、Jira Service Management、およびConfluence製品のすべてのユーザーアクセスを1か所で管理できます。また、当社の中核製品に留まらないすべてのユーザーアクセス情報の統合の提供にも近づいています。管理画面の簡素化の詳細についてはクラウド製品のユーザー管理が改善されますをご確認ください。

引き続き、きめ細かな管理ロール、権限の中央化、管理の簡素化への投資を行います。これはCloud Administrationチームの今後の主な優先事項になります。きめ細かなな管理ロールや中央の権限ビューの計画の詳細については、当社の管理のクラウドロードマップコミュニティ記事をご確認ください。

ご利用のインスタンスへの変更について、プレビュー、テスト、エンドユーザーの準備を行うための制御性を求めている管理者の方々からのフィードバックを受けてリリーストラックサンドボックスを開発しました。

リリーストラックではアトラシアンから提供される更新に月次の固定タイミングでオプトインできるようなるほか、ご利用のインスタンスに提供される変更を予め把握できるようになります。サンドボックスを利用すると、変更や新機能のロールアウトを本番環境への適用前にテストし、すべてが期待どおりに動作するのを確かめることができます。

お客様はMarketplaceアプリの有料バージョンを本番サイトで持っている場合、サンドボックスではそのアプリを無料でライセンス付与できます。また、サンドボックスでの組織アクティビティを監査ログで簡単に追跡できるようになりました。

管理者はまもなく、リリースノートや、ご利用の組織の製品にロールアウトされる変更についての最新情報をadmin.atlassian.comで確認できるようになります。この機能を含む、管理者向けに提供している改善を当社のクラウドロードマップでご確認ください。

 

価格とパッケージ

 

”サーバーメンテナンスを減らすことができました。また、プロジェクトを統合してさまざまな機能を利用できるようになりました”

 

移行を行ったお客様からは、チームで生産性のメリットを解き放ち、チームの貴重な時間を取り戻した方法を共有していただいています。このようなROIの定量化に役立つよう、Jira Software Data Centerをクラウドに移行することでソフトウェアデリバリ速度の向上や組織内でのアジャイルおよびDevOpsプラクティスの改善を実現した、2つのエンタープライズ組織の意思決定者をForrester社にご紹介しました。

これを受けて作成されたTotal Economic Impact Cloud Migration Spotlightでは、このような組織では平均して358%のROIを達成しており、開発者の生産性向上、ITスペシャリストの生産性向上、ソフトウェアのライセンスコストの削減を実現していました。

IT部門のある上級部長はこう言っています。「Jira Software Cloudはこれまでよりもはるかにモダンでレスポンシブであり、優れたエクスペリエンスを提供しています。Data Centerからクラウドへの移行後、当社の社員 (私たちの最高の批評家であり最高の顧客です) に、Jira Software Cloudはこれまで利用していたJiraよりも一段上であり、ワクワクすると言われました。これまで行えなかったことをクラウドでは行えること、それによって業務内容を改善できることについても触れていました」

このようなメリットをお客様にも素早く実感していただけるよう、インセンティブや割引面で次のようないくつかの更新を行いました。

  • クラウド移行トライアルのプロモーションを延長しました。アクティブなメンテナンスが60日以上残っているサーバーまたはData Centerのお客様は、2022年8月15日までにトライアルを申請することでクラウドを12か月無料で利用できます。無料のクラウド移行トライアルは、クラウド機能の確認、概念実証、テスト移行の実施をご自身のペースで行うために利用できます。

  • コスト面の障壁を和らげ、お客様がジャーニーを早期に開始できるようにするために、条件を満たすお客様向けに、サーバーまたはData Centerのメンテナンス契約の未利用の按分価格に等しい (クラウドサブスクリプションに適用時) ステップアップクレジットを導入しました。クラウドに移行する前に、サーバーメンテナンスの契約の完全な価値を活用できます。

  • リマインダーとして、条件を満たすお客様向けのクラウドData Center向けのロイヤリティ割引率は、サーバー製品の販売およびサポート終了の発表時にご案内した年次の割引率のスケジュールに基づき、2022年7月1日に変更されます。ほとんどのクラウド製品についてロイヤリティ割引が40%から20%に変更されます。移行の評価をまだ開始していない場合はお急ぎください。

 

「エピック」の名前変更

 

最後に、現在実践されている多数のアジャイルフレームワークを支えるため、Jira Softwareのエピックを任意の名前に変更できる機能を追加しています。この機能は、特にSAFeの課題階層 (ストーリー > フィーチャー > エピック) を導入しようとしているお客様から要望をいただいていたものでした。

リネームされたエピックはJira全体を通じてサポートされるため (ボード、バックログ、ロードマップ、レポート、JQL)、チームに一貫したエクスペリエンスを提供できます。この機能の詳細についてはRename ‘epics’ in your company-managed projectsをご確認ください。

エピックの名前変更のベータ版は2022年6月に準備を整え、2023年には完全な機能をリリースする予定です。ぜひベータ版で変更をテストし、チームのためにガイドやトレーニング資料を用意し、お客様のために改善できるようにフィードバックをご提供ください。Rename ‘epics’ in your company-managed projectsの投稿をフォローすると、ベータに参加できるようになったタイミングで通知を受け取っていただけます。

 

今回および前回の更新でご確認いただけるように、当社では、お客様に共有していただいた問題に対応するための時間、労力、投資を確実に投入できるように、引き続きお客様からのフィードバックをお聞きしていきます。

当社のクラウドロードマップで進捗をご確認ください。また、この投稿をウォッチすると、今後数か月で次の更新を共有したタイミングで通知を受け取っていただけます。

– Partha

 

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