※本記事は、Parthaが2022年3月1日に公開した英語記事「End of server sale & support – February 2022 update」を翻訳したものです。内容に相違が見受けられる場合、英文ページの内容を正とします。
2022年6月8日: アトラシアンのクラウド移行の進捗に関心をお持ちいただきありがとうございます。最新の情報をサーバー製品の販売およびサポートの終了 - 2022年6月の最新情報 で公開したため、以降はこの記事のアクティブな確認は行われない可能性があります。 |
こんにちは。今回も最新情報をお知らせします。
私はアトラシアンにおけるエンタープライズ製品担当のトップとして、サーバーライセンスのサポート終了やお客様への世界レベルのクラウドエクスペリエンスの提供に関連する作業の進捗の最新情報を、定期的にお伝えしています。
"現在のデータレジデンシーの提供内容はカナダ政府のポリシーや要件に合いません。データはカナダ内のサーバーに保管される必要があります"
当社では、当社のクラウド製品はすべてのお客様に信頼していただけるべきと考えており、そのような基盤機能の提供に取り組んでいます。これには、業界をリードするセキュリティへの取り組み、お客様のデータを自信を持って管理するツール、業界や地域ごとの規制要件に対する認定などが含まれます。
当社の公式のロードマップでは、このような領域での実現予定について高い目標を掲げています。今日時点でいくつかの大きなマイルストーンに到達しているほか、複数のプランを更新しています。
先日、JiraおよびConfluence Cloudアプリ向けの新しいモバイル管理機能をローンチしました。アトラシアンのクラウド製品の管理者は、会社で管理するデバイスと社員自身のデバイス (BYOD) の両方にモバイルアプリ管理 (MAM) ポリシーを適用できるようになりました。
MAMのセキュリティ制御には次のものが含まれます。
スクリーンショットの無効化 (Androidのみ)
クリップボード管理
データエクスポート制限
FaceID/TouchID/生体認証の強制
最小OSバージョン
デバイス暗号化
また、お客様はモバイルデバイス管理 (MDM) 機能を通じ、会社で管理するデバイス上のモバイルアプリに、事前定義済みのセキュリティ構成をプッシュできます。
機密データにアクセスしているユーザーの確認、セキュリティ連携の有効化、コンプライアンス要件の実現に役立つユーザーアクティビティログを提供しました。監査ログのイベントタイプには、JiraとConfluenceの内部のユーザーアクションを追跡する新しいカテゴリが追加されています。監査ログ機能への投資は引き続き行う予定であり、これにはイベントタイプの網羅性の向上や追加製品などが含まれます。
多くのお客様から、自身のデータの暗号化方法を制御できること、特に自身の暗号化キーを管理できる機能 (いわゆるBYOK) の重要性をうかがいます。当社では今年の終わりを目処にJira CloudのBYOKのアーリーアクセスプログラム、2023年にはJiraとConfluence Cloud両方向けのBYOKの完全なリリースを予定しています。BYOKプログラムの詳細についてはこちらを、EAP参加についてはこちらをご確認ください。
最後に、お客様から、データの安全性はもっとも弱いリンクが基準になるとのフィードバックを受けています。お客様は組織内外の両方でアトラシアン製品の利用を希望していると理解しています。現在、外部ユーザー (契約社員、ベンダー、パートナーなど) の認証をステップアップワンタイムパスコード (OTP) で行える機能に取り組んでいます。この機能は今年の後半に提供予定です。
お客様がデータの保存場所やそれで行えることを制御しながらSaaSの完全なメリットを活用できるようにしたいと考えています。先日、Jira Cloudのより素早いバックアップおよび復元サービスのアーリーアクセスプログラムを開始しました。また、インスタンス間のセルフサービスのクラウドプロジェクト移行機能のベータ版もリリースしています。
データレジデンシー機能を有料契約のすべてのお客様向けに拡張した件や、オーストラリアでのデータレジデンシーサポートのローンチについて、たくさんの反響をいただいています。2023年の前半に向けて、データレジデンシー機能を英国、日本、およびカナダに拡張することに取り組んでいます。Marketplaceパートナーの多くがデータレジデンシー機能をすでにサポートしているか現在開発中であり、お客様には選択肢をアプリごとに調査いただくことを強くおすすめします。長期的には、アトラシアンプラットフォームの完全なサポートを実装することで、サードパーティアプリでのデータレジデンシーの提供を簡単に行えるようにします。このマイルストーンは2023年後半に延期されています。今後のすべてのマイルストーンをこちらでご確認ください。
コンプライアンス
前回の記事で、金融サービス業界向けのコンプライアンスのガイダンスやEnterpriseプランのお客様向けの契約条項をローンチしたことを共有しました。同じことを、Jira Software CloudとConfluence CloudのHIPAA準拠についても行いました。
コンプライアンスにおける次の取り組みは、2022年にJira Service ManagementでHIPAAに準拠すること、および2023年にJiraとConfluenceでFedRAMP ModerateのAuthority to Operateを達成することです。FedRAMP Moderateのために導入予定の基盤機能やアーキテクチャの変更は、Atlassian Cloudのエクスペリエンスの別の多くの側面に良い影響を与えるほか、将来的な他の規制への準拠を促進させます。この大きなマイルストーンの最新の状態を当社の公開ロードマップで追跡できるほか、当社のコンプライアンスリソースセンターで他の認定を確認していただけます。
”主な障壁として、これらに対応するための時間の確保があります。開発者がレビューできるようにテスト環境を立てる必要があります。インストールやメンテナンスは私が行いますが私はBambooは利用しておらず、Jiraを最小レベルで利用するだけです”
移行の準備方法についてさらに情報が欲しいとの声を受け、ツール、リソース、およびサポートを改善し、それらを移行センターで共有しました。
移行評価を使ってクラウドに移行できるタイミングを確認し、次のステップに役立つカスタマイズされたリソースにアクセスできます。また、クラウド移行デモ (英語のみ) に登録して移行のベストプラクティスを確認したりアトラシアンのクラウド移行マネージャーとのQ&Aを視聴したりすることができます。
25人を超えるユーザー/エージェントを持つ、コマーシャルまたはアカデミックのお客様は移行コンサルティングをスケジュールし、クラウドの機能、価格、オンプレミスとの違い、移行戦略などを確認していただけます。
当社では、無料の移行ツールをこれまで以上に良いものにし、簡単に利用できるようにすることに取り組んでいます。Jira Cloud Migration AssistantにはJira Service Managementの移行、Advanced Roadmaps移行、およびMarketplaceアプリ移行を、Confluence Cloud Migration AssistantにはMarketplaceアプリ移行を追加し、PR移行が初めて含まれるようになったBitbucket Cloud Migration Assistantへの投資を続けています。現在の計画の詳細についてはAtlassian Cloudロードマップのクラウド移行セクションをご確認ください。
エンタープライズ企業におけるサーバー製品の移行者やクラウドへの道のりを開始するData Center製品のお客様は近日中に、アプリケーショントンネルを利用してオンプレミス製品をAtlassian Cloudに安全に接続できるようになります。これにより、内部ネットワークを開示することなくデータをやり取りできるようになります。
”すべてのアプリにクラウドとの互換性があるわけではありません。Data Centerからクラウドへのアプリ関連データの移行。"
多くのお客様がMarketplaceアプリと自社で開発したアプリの組み合わせを使って、アトラシアン製品から得られる価値を拡張しています。このようなお客様からのフィードバックを受けて引き続き投資を増やし、機能面のギャップを埋めてより多くのアプリをクラウドに移動させることに取り組んでいます。
前回のCloud App Round-up以降、当社の開発者コミュニティによって150個以上の新しいクラウドアプリがAtlassian Marketplaceに追加されました。また、新しい開発者プラットフォームであるForgeを通じ、カスタムアプリの移行や新しいクラウドアプリの開発を支援しています。
前回の投稿以降、当社のCodegeistハッカソンでたくさんの新しいJiraおよびConfluenceアプリが作成され、Marketplaceに追加されました。これには、新しいカスタムフィールド管理ツール、Confluenceページのリンクおよびラベルツール、MediumやStripeとの新しい連携などが含まれます。詳細をこちらでご確認ください。
自社開発の面では、Forgeで引き続き、新しい拡張ポイントや、より堅牢なアプリやユースケースのための機能を追加しています。新しい機能である外部認証では、Google、Slack、GitHubなどのプラットフォームに接続するForgeアプリの開発をさらに簡単に行えます。
JiraおよびConfluence Cloud Migration Assistant経由でのアプリの自動化された移行パスを増やせるよう、引き続きMarkeplaceパートナーとともに取り組んでいます。上位の43以上のMarketplaceパートナーとのパートナーシップを通じて91個を超えるMarketplaceアプリの自動移行を実現しました。これには、JSU Automation Suite for Jira Workflows、SQL for Confluence (Pro Edition)、HTML for Confluence、Clone Plus for Jiraなどの人気のアプリが含まれます。ご利用のアプリの移行の詳細についてはJiraとConfluence用のアトラシアンサポートのドキュメントをご確認ください。
Marketplaceアプリがお客様の要件に沿っているかどうかを確認していただけるよう、お客様によるクラウドアプリのセキュリティの状態の把握を支援しています。先日のCloud App Availability and Securityウェビナー (英語) では、Adaptavist (ScriptRunnerなどの人気のアプリを提供している企業) のCTOであるJon MortやAtlassian Marketplaceチームがこの分野への投資について説明しています。
”webサイトは応答が早く、使いやすくなっています。マイナスの印象を受けることがかなり減りました”
多くのお客様から、アトラシアン製品のパフォーマンスやそれによる大規模チームの支援についての期待値をうかがいました。このフィードバックはこれらの分野への継続的な注力や投資を推進させています。
12月の投稿では、このような投資の結果として、Jira SoftwareとConfluenceの主要なエクスペリエンスでの成果をいくつか共有しました。
2022年にJira Software CloudとConfluence Cloudの単一のインスタンスでサポートされるユーザー数を2万人から3.5万人に増やすことを予定していますが、これは予定どおり進んでいます。
2~5万ユーザーのクラウド移行を検討している場合、スケーラビリティの次のマイルストーンとして行っている、インスタンスあたり5万ユーザーのアーリーアクセスプログラムの詳細についてご説明させていただくことができます。
パフォーマンスについて、クラウド製品の主要なエクスペリエンスがさらに速くなるように引き続き最適化に取り組んでいます。また、多くのお客様がクラウドに移行するにつれ、そのようなお客様のユースケースを理解し、一歩先のパフォーマンスを提供するために改善事項を優先付けられるようになっています。引き続きコミュニティとクラウドロードマップで定期的に情報を共有いたします。
“Atlassian Accessではサーバー/オンプレミスアカウントを把握できません。現在、環境内のすべての製品の管理制御を行えません”
インスタンスへの変更について、プレビュー、テスト、エンドユーザーの準備を行うための制御性を必要とする管理者向けにリリーストラックとサンドボックスを開発しました。
リリーストラックでは、インスタンスに適用される変更を予測できるようになるほか、アトラシアンによる更新に固定の月次期間でオプトインできます。
サンドボックスを利用すると、変更や新機能のロールアウトを本番環境への適用前にテストし、すべてが期待どおりに動作するのを確かめることができます。また、お客様はMarketplaceアプリの有料バージョンを本番サイトで持っている場合、サンドボックスではそのアプリを無料でライセンス付与できます。
さらに、サンドボックスでのアクティビティの追跡も簡単になりました。これまでのアクションを確認するには、組織管理画面に移動し、上部のナビゲーションのセキュリティタブから監査ログを選択します。監査ログの詳細をご確認ください。
アトラシアンの組織管理者は複数の認証ポリシーを設定して組織内の異なるサブセットのユーザーに適用し、各グループに適切なアクセスレベルを確保できます。また、お客様は請求対象外の認証ポリシーを使ってユーザーのサブセットをAtlassian Accessのサブスクリプションから除外し、コストの制御や組織を横断した製品導入を管理できます。
大規模かつ複雑な環境のお客様では、社内の異なる部門に所属する従業員を認証するために複数のクラウドアイデンティティプロバイダーを利用している場合があります。このような複数のアイデンティティプロバイダーを1つのアトラシアン組織に接続できるようにすることで、管理者は社内のユーザーや製品をさらに簡単に1か所にまとめて管理を最適化できます。この機能は今年の後半に提供予定です。
現在、お客様が管理したいドメインの所有権を証明するための方法として、ドメイン認証とユーザー要求を提供しています。しかし大規模なお客様から、ドメインのすべてのユーザーの所有権を要求するのは困難であり、組織構造の複雑性や法的な制約によっては不可能である場合もあるとのご意見をいただいています。これを受け、管理者が管理したいユーザーのみを要求できる機能の開発を予定しています。ユーザーの選択的要求により、お客様は認証済みのドメインの一部のユーザーのみを自身のアトラシアン組織で要求できるようになります。
社内で利用されているMarketplaceアプリを管理者がさらに制御できるよう、今年の後半にアプリデータのアクセス制御機能をリリース予定です。管理者は、MarketplaceのクラウドアプリがJiraおよびConfluenceインスタンスに対して持つアクセス権を制限できるようになります。こちらの最新情報は引き続きクラウドロードマップで共有します。
”クラウド移行後のコストのシンプルな見積もりが必要ですが、その生成はほとんど不可能です”
お客様からのフィードバックを受け、クラウドとサーバーでのコストの計算や、クラウドを利用することでで節約できる運用およびメンテナンスの隠れコストの判断を簡単に行えるようにしました。
大規模なお客様の移動を支援するため、2022年7月1日よりも前のサブスクリプション購入に対する複数年のロイヤリティ割引や、クラウドへの移動中にオンプレミス製品とクラウド製品を並行して実行できるデュアルライセンスを提供しています。
また、最大12か月の無料のクラウド移行トライアルを提供し、サーバーやData Centerのお客様がクラウドをご自身のペースで確認および評価していただけるよう支援しています。
最後に、お客様がアトラシアンのクラウド製品の価値を伝えるために役立てていただける、クラウドビジネスケースツールキットを開発しました。これには、総所有コスト、投資回収率、アトラシアンのクラウド製品によるビジネス目標の支援の理解などが含まれます。
クラウドに移行したお客様からは、満足度が高まったとの声をいただくことがほとんどです。管理者は影響力を強めることができ、エンドユーザーはイノベーション速度を加速させてより多くの価値を顧客に提供できています。
当社では、世界レベルのクラウドエクスペリエンスを提供するため、お客様からのフィードバックの把握にコミットしています。お客様から共有いただいた課題に対応するために時間、労力、および投資を集中させています。これまでの一年間で実現したたくさんの改善がこれを物語ってくれることを期待しています。
これらの取り組みはまだ終わりではありません。引き続きさまざまな改善を提供しています。当社のクラウドロードマップで進捗を確認したり、この記事をウォッチすることで数か月後に次の記事を投稿したときに通知を受け取ったりしていただくことができます。
– Partha
Ai Hirama
Technical Support Manager
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