本記事では、2021年2月26日にアトラシアンが主催したWebセミナー「ExcelとRemineユーザーのためのJira Software入門」にて頂きました質問とその回答をまとめました。
質問回答
JQLサブタスクに割り当てられたスプリントを検索できない件は、今後も修正される予定はありますでしょうか? |
現在、影響を被るお客様の声を収集し、優先度を測っている段階です。ぜひ本バグチケットに投票ください。以下のポリシーに基づき、バグの修正を随時実施しております。 https://ja.confluence.atlassian.com/support/atlassian-cloud-bug-fix-policy-206865884.html |
ご説明ありがとうございます。1点質問です。RedmineのデータをJiraへ簡単にインポートできますか? できる場合、Wikiの情報やRedmineの添付ファイルなどは移行されますか? よろしくお願いいたします。 |
CSVインポートを利用すると、添付ファイルもインポート可能です。
Wikiについては、Confluence(弊社提供のJiraとフルに連携可能なWikiツール)との連携が可能かと思われます。 |
Redmine、Jiraどちらを使用するかはとどのつまり、開発手法によるということでしょうか? |
開発手法で確かにツールの性格との傾向は見られますが、一番肝心なのは「どんな課題」を現状認識されているか、と考えます。 チーム改革に関しては、弊社のパートナー企業様がコンサルタントとしてご助力可能です。 |
上層部を説得する際に必ず費用対効果の話になります。REDMINEはFreeですがJIRAは有償なのでどうしてもそういった話が出るのは仕方が無いと思ってます。REDMINEはFreeである反面、メンテナンス/管理する工数が掛かりますが、弊社では大きな稼働では無い状況です。REDMINEとJIRAで費用対効果で何か定量的なデータをお持ちで無いでしょうか? |
残念ながら日本の企業様が望むものに合致する材料は弊社で提供できておりません。 以下の、TCO(総所有コスト)に関する考察をご参照ください。 |
こちらは開発業務を行っているのですが、現在はRedMineとSVNで各案件ごとにチケットとソース管理をさせて頂いているのですが、Jiraを導入した場合RedMineの時と同様にソースの過去履歴を保存させたいのですが、推奨されるマイグレーション方法などあれば教えていただきたいです。 |
現在、Jira CloudとSVNとの連携は次のアプリが提供されています。 あるいは、Jira + Fisheye + SVNというのも良いかもしれません。 https://ja.confluence.atlassian.com/adminjiracloud/integrating-with-other-tools-779167550.html |
プラン ( Advanced Roadmaps ) にて, 機能としては Ganttチャート として 十分代用できるかとも思いますがいかがでしょうか ? |
代用は可能かと思います。ただしGanttチャートとしてフル活用したい場合、弊社のロードマップでは一部の機能が含まれません(イナズマ線など)。一方で依存関係、キャパシティ管理などは網羅しておりますので、その線での活用は可能です。 https://www.atlassian.com/ja/software/jira/features/roadmaps |
お話にはなかったのですが、クラウドにある、プロジェクトのクラシック版と次世代版での大きな違いは何でしょうか。 |
次世代プロジェクトは、さらにすべてのユーザーにとって使いやすく、シンプルな管理を行って、チームの自主性を高めることができます。 クラシックプロジェクトと次世代プロジェクトとで、ユーザーレベルで利用できる機能に違いはないため、どちらかといえば「どのように管理したいか」で使い分けることをおすすめします(クラシックプロジェクトではワークフローなどの一部の設定はJira管理者のみが変更できますが、次世代プロジェクトではプロジェクト管理者がすべての設定を行えます)。 開発系のプロジェクトではないとのことで、Jira Core(単体提供あるいはJira Softwareに同梱)で提供されるビジネスプロジェクトをお使いいただくのも候補の1つに挙がるかと存じます。 https://www.atlassian.com/ja/software/jira/whats-new/next-gen |
プロジェクトのタイプに「次世代ソフトウェア」と「クラッシックソフトウェア」があります。スクラム開発で利用するのに、「クラシックソフトウェア」で検証を進めているのですが「クラッシック」という名前に不安を感じています。 |
「クラシック」の名前は次世代プロジェクトが誕生したときに対比として設定されたものです。クラシックプロジェクトが今後なくなるという計画はありませんので、引き続き用途によって使いやすい方をご利用いただければと思います。 次世代プロジェクトは、さらにすべてのユーザーにとって使いやすく、シンプルな管理を行って、チームの自主性を高めることができます。 |
Redmineから移管する効率の良いやり方を教えてください。チケットのCSV出力では画像含め添付ファイルが反映されません。SQL出力したRedmineバックアップにはすべての情報が含まれていると思いますのでこれを取り込むことはできないでしょうか? |
CSVインポートを利用すると、添付ファイルもインポート可能です。
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なぜ日本以外でRedmineが使われてないのでしょうか?すごくいいソフトだと思うのですが(特にアドオン) |
海外ではアジャイル開発が先行して普及し、階層の考え方や機能がJiraの方が合っているためJiraが普及し、逆に階層構造がそのまま縦割り組織をマッピングできるRedmineが日本で使われやすかったのだと思います。 |
現在、レッドマインを使っておりJiraSoftwareへの切り替えを検討しています。レッドマインでもJiraでも子チケットは作成できますが、Jiraでは孫チケットは作成できないように思うのですが、作成は可能でしょうか? |
エピック - ストーリー - サブタスク の階層は実現可能ですが、いわゆる孫タスクは作成できません。Structure というアプリでは可能です。https://marketplace.atlassian.com/apps/34717/structure-project-management-at-scale?hosting=cloud&tab=overview Jiraでの課題リンクの機能の応用と見られるので、リンク課題のインポートで可能と思われますが、詳しくはベンダー提供資料等をご確認ください。 https://support.atlassian.com/ja/jira-cloud-administration/docs/configure-issue-linking/
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スクラム開発で、スプリント計画で付箋ベースを使って、ストーリーをタスクチケットに分割し、タスクを付箋からエクセルに転記し、これを一括でレッドマインに登録する、ということをしています。 |
こちらになります。 https://support.atlassian.com/ja/jira-cloud-administration/docs/import-data-from-a-csv-file/ |
JIRAの無料版でどこまでの活用が可能でしょうか?redmineとの比較とか。 |
無料版でも機能としては有料版(スタンダード)とほぼ同等です。詳しくはこちらを御覧ください。https://www.atlassian.com/ja/software/jira/pricing |
JIRAをチームに導入する場合に、具体的にはまず何から行うとよいでしょうか? 参考となる資料や動画、あるいはアンチパターンなどあれば教えて下さい。 |
こちらを参照ください。 |
社内SEとしてJiraの運用と展開を担当しているものです。 |
粒度の統一は非常に難しい問題だと思います。 開発案件の場合は、ユーザーストーリーという視点でストーリーチケットを作成し、サブタスクについては、概ね1チケットで長くても1日の作業量で表現していく、という方針が良いかもしれません。 こちらも参考にしてください(ここでは1−5日と言っていますが)https://www.atlassian.com/ja/blog/tidd-part2 粒度の話でつきものなのが、見積もりの話、そして完成の定義の話であると思いますので、参考までに以下も挙げておきます。 |
バージョン管理ツールにGitHubよりもBitbucketの方がJira連携が優れているのは、具体的にどのあたりでしょうか。 |
基本的な機能としての「チケットとプルリクなどの紐付け」はこちらのアプリでGithubでも可能です。 https://marketplace.atlassian.com/apps/1219592/github-for-jira?hosting=cloud&tab=overview さらに、BBからは紐付けられたJira課題が確認できたり、コードレビューからJira課題を作成できたりなど、双方向の連携が充実してきました。 こちらを御覧ください。https://www.atlassian.com/ja/software/jira/bitbucket-integration |
Jiraではソースコード管理をどのように考えていますでしょうか?弊社はgitを使用しているのでgitと連動できると助かります。 |
アトラシアンでは、gitコード管理ツールとして、Bitbucketも提供しております。https://www.atlassian.com/ja/software/bitbucket また、JiraとBitbucketの連携も充実しております。https://www.atlassian.com/ja/software/jira/bitbucket-integration |
全くタスク管理をしていないチームが導入するにあたって参考になるテンプレートなどはありますか? |
Jiraのビジネスプロジェクトテンプレートでは「プロジェクト管理」「タスクトラッキング」、あるいは・ソフトウェアテンプレートの「カンバン」がよいと思われます。 あるいは、Trelloもおすすめです。https://trello.com/ja いずれにせよ、シンプルなワークフロー(ToDo-Doing-Done)で、また日々のスタンドアップなども取り入れ、「今日やること、今日やらないこと」を確認していく、「何をもってタスクの完了とするかを明確にする」などを中心に実践されるのがよいと思います。 ご参考までに。
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課題(チケット)には画像ファイルの添付は可能でしょうか。 |
はい、可能です。 |
Jiraの課題へExcelファイルを添付することはできますか? |
はい、可能です。 |
RedmineとJira でガバナンスの差はありますでしょうか? |
権限管理という観点では、Jiraのほうが細かな権限管理が可能です(がRedmineのアドオンはあるかもしれません)。 |
期限の変更は容易でしょうか |
はい、容易かと思います。一括変更等も可能です。https://support.atlassian.com/ja/jira-software-cloud/docs/schedule-an-issue/ https://support.atlassian.com/ja/jira-core-cloud/docs/edit-multiple-issues-at-the-same-time/ |
Azure DevOpsのカンバンなどとJiraの機能の違いを知っていたら教えてほしいです。 |
カンバン、スクラムの切り替え、あるいはカスタムワークフローなどのフレキシブルさがJiraでは優れているかと思われます。https://www.atlassian.com/ja/software/jira/comparison/jira-vs-azure-devops |
現在大きなタスクをWrikeで管理しております。Wrikeではできない部分をJiraで補填させればと思っているのですが、具体的に補填する際のポイント等ご教示頂きたいです。 |
https://www.youtube.com/watch?v=NrHpXvDXVrw このような連携をされるイメージかと思います。一般的にJiraで開発タスクを管理し、上位のチケットを別システム等で連携・集約させる場合の注意点としては、Jiraでの各プロジェクトのワークフローに一定の整合性があること、そして同じステータスが同じ意味合いをもつことかと思われます。 |
JIRA ユーザーから JIRAクラウドは遅いしよく落ちると聞いています |
以前は速度、可用性ともにユーザーの皆様にご不満を抱かせる状況であったと認識しております。 そのため、クラウド製品に多くの投資を行い、現在では速度。可用性ともにかなりの改善がなされました。 ぜひ以下を参照ください。 https://www.atlassian.com/ja/trust/reliability https://www.atlassian.com/ja/roadmap/cloud?category=performanceReliability& |
クラウド版の最近の稼働率を教えてください。 |
Jira Software クラウド版では、現在、スタンダードプランとプレミアムプランをご提供しております。 サービスの稼働状況はステータスサイト(Atlassian Status)で公開しています。現在の稼働状況、直近のシステムパフォーマンス、過去のインシデントのご確認が可能です。 |
JiraSoftwareのオンプレ製品について質問です。サーバ製品とDataCenter製品とありますが、その2つの違いはなんでしょうか?(サーバー製品は2024/2/2にサポート終了するというアナウンスを公式サイトで見たのですが、そもそもその2つの製品の違いがわからなかったのでご教授頂ければと思います) |
サーバー版は単一ノードでのデプロイ形態に限られるのに比して、Data Center版では複数ノードの構成が可能になり、高可用性の実現が可能になります。その他、Data Center版のみに搭載される機能もいくつかございます。詳細はこちらをご参照ください。
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アトラシアンCloudのデータ保存場所は現状海外になると思っていますが、日本にデータが置かれる予定はいつでしょう。 |
現在、日本でのデータ保管場所設置は、2022年中を予定しております。(変更の可能性有り)下記のロードマップをご確認ください。 https://www.atlassian.com/ja/roadmap/cloud?category=dataManagement& |
よろしくお願いいたします。
中川雄策
Associate Marketing Manager
Atlassian
Tokyo
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