今回は追加の費用負担なく Atlassian Cloud のJiraとConfluenceのバックアップを自動取得する方法を紹介します。
■ (0) 前提条件
この方法では Jira Automation の機能を利用するため、最低でも1つのJira製品を契約しておく必要があります。言い換えるとConfluenceだけを使っている場合は適用できません。
また、後述の手順はバックアップのみを実行してファイルのダウンロードは行わない割り切った方針になっています。ついては管理者がバックアップを何も行っていない状況からの第一歩としてご検討いただけますとさいわいです。
本記事で紹介されている方法は実績のある方法となりますが、アトラシアン技術サポートの サポート対象外 の設定である点について、あらかじめご了承ください。
■ (1) 下準備
バックアップ実行のリクエストを送信するにあたって必要となる認証情報を用意します。
(1-2) 認証情報のエンコーディング
$ echo -n "site-admin@example.com:SAMPLE2019" | base64
c2l0ZS1hZG1pbkBleGFtcGxlLmNvbTpTQU1QTEUyMDE5
■ (2) Confluence向けサイトバックアップのルールを作成する
どちらの製品から設定を始めても差し支えありませんが、ここでは Confluence Cloud から設定していきます。
(2-1) Cron expression
方針: バックアップは最低48時間超の間隔を開けなければならないので、月・木の週2回の実行とする。また メンテナンス時間 はサービス利用ができなくなるため 19:00 (UTC) を指定する。
0 0 19 ? * 1,4
(2-2) Webhook body
{"cbAttachments":"true" }
■ (3) Jira向けサイトバックアップのルールを作成する
続いて Jira Cloud 向けの設定を投入します。ほとんど Confluence と同じなので差分のみを記載します。
(3-1) Cron expression
方針: 同様に、月・木の週2回の実行とする。
0 0 19 ? * 1,4
(3-2) Webhook body
{"cbAttachments":"true", "exportToCloud":"true"}
■ (4) 制約事項
今回のアプローチには、いくつか留意点があります。
K_ Yamamoto
Technical Support Engineer
Atlassian, K.K.
Yokohama, Japan
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