※本記事は、Rohan Swami が 2022 年 4 月 25 日に公開した英語記事「Upcoming changes to epic fields in company-managed projects」を翻訳したものです。内容に相違が見受けられる場合、英文ページの内容を正とします。
本記事は 2022年8月9日に更新されています。この変更によるプロジェクト ロードマップ ビュー上のエピックへの影響に関する情報を追記しています。詳しくは、プロジェクト ロードマップ上のエピックと題したセクションをご参照ください。
こんにちは。
数ヶ月前、企業管理対象プロジェクトで "エピック" の名前を変更する計画をご紹介しました。
これらの変更の一環として、企業管理対象プロジェクトとチーム管理対象プロジェクトにわたって、エピックの一貫性を保つためにボードおよびバックログ上でエピックが今後どのように変わるのかをご説明しました。これには、企業管理対象プロジェクトで「エピック」課題タイプに固有のフィールドの使用を減らすことが含まれます。
ボードおよびバックログで表示されるエピック名は、エピックの課題要約が反映されます。
バックログおよびエピック パネルにエピックが表示されるかどうかは、エピックの課題のステータス カテゴリーによって決まります。
ボードおよびバックログに表示されるエピックの色には、エピックの課題色が反映されます。
このブログでは、これらの変更内容の詳細と、変更に備えるための推奨事項を説明します。
ボードおよびバックログ上のエピックについては、エピックの課題要約がエピックパネルおよびロゼンジ (課題行内のインジケータ) に表示されるようになります。エピック名とその課題要約が異なる場合は、ロールアウトされる際に課題要約が反映されます。
既存のエピック名フィールドは引き続き利用可能ですが、新規のエピック作成時にはオプションとなります。
必要な準備
エピック名の値をエピックの課題要約に移動させたい場合は、以下の方法で行います。
エピックフィールドの値のエクスポートとインポート方法の詳細については、以下のドキュメントをご参照ください。
https://support.atlassian.com/ja/jira-cloud-administration/docs/import-and-export-your-data-to-and-from-jira-cloud/
課題要約を更新する際には、ボードおよびバックログに表示される名前は最大文字数制限 (19文字) があることに留意してください。これより長い名前は切り捨てられます。
これまで、あるエピックがバックログのエピック パネルに表示されるかどうかは、そのエピックのステータス値で決まっていました。デフォルトでは、エピック ステータスはエピック パネルからのみアクセス可能で、それ以外の方法としては、管理者が課題ビューで表示するためのフィールドを設定する必要がありました。
また、「完了」とマークされたエピックは、その子課題のステータスに関係なく、エピック パネル リストから削除されていました。
こういったエピック パネルのロジックに若干の変更が加わり、エピックの課題ステータス カテゴリが尊重されるようになります。「完了」カテゴリにカスタム ステータスを作成している場合、これらのステータスのうちいずれかが使用されていると、エピック パネルはこのエピックは完了したものとして動作します。
エピック パネルでは、エピックの子課題のステータスも尊重されます。エピックを完了とみなしてパネルから削除するには、エピックの子課題をすべて「完了」にする必要があります。
必要な準備
この変更のロールアウト後、エピック パネルに表示されるエピックを表示するには、高度な検索で次の JQL を使用してください。
"Epic Status" = "Done" and statusCategory in ("To Do", "In Progress")
また、完了したエピックの子課題のステータスも確認し、それらが正しく「完了」としてマークされているか確認しておくことをお勧めします。
これまで、プロジェクト ロードマップ (Advanced Roadmapsではなく、Jira Software の Free 版および Standard 版の一部として提供されているもの) では、エピック ステータスの値 (バックログのエピック パネルで定義) と課題ステータスの組み合わせを基に、エピックを表示/非表示にしていました。これらのいずれかが「完了」に設定されていると、エピックはロードマップ ビューからフィルタリングされることになります。
エピック ステータス フィールドの廃止に伴い、ロードマップに表示する課題を決定する際にこの値は無視されるようになります。その結果、タイムライン上に、以前はなかった古いエピックが表示される場合があります。
必要な準備
ロードマップ ビューから特定の古いエピックを削除したい場合には、課題のステータス フィールドを「完了」にしてください。
それでも表示から外れない場合は、表示設定の「課題の表示範囲」を、一定時間経過した完了済みの課題を除外するように設定してください。
ロードマップから複数の完了済み課題を遡って削除するには、JQL フィルターに次の行も追加してください。
AND NOT (issuetype = Epic and "Epic Status" = Done)
企業管理対象プロジェクトのエピックに使用するカラー パレットを、チーム管理対象プロジェクトのエクスペリエンスに合わせて若干変わります。
必要な準備
この変更に対して、Jira で必要な準備はありません。
エピックの色は自動的に最も近い課題の色に更新されますが、エピックの色に若干のばらつきがある可能性があります。
ご紹介した変更点は、エピック パネルのロジックの変更 (エピックの課題ステータス カテゴリーの尊重) を皮切りに、今後数ヶ月間にわたって順次ロールアウトされる予定です。
リリース日が近づくのに向けてより詳細をお伝えしていきますので、引き続き Atlassian Community をどうぞご確認ください。
なお、これらの変更点についてご質問やご意見がありましたら、ぜひコメント欄にご投稿ください。
S. Ishida
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