[Enterprise] 製品リクエストの更新情報: シャドーITの制御機能をTrelloとBitbucketに追加

※本記事は、Vikki Ulmerが2024年10月16日に公開した英語記事「An update on product requests: bringing shadow IT controls to Trello and Bitbucket」を翻訳したものです。内容に相違が見受けられる場合、英文ページの内容を正とします。

組織管理者やエンタープライズ企業のお客様の要件に応えるため、Jira、Confluence、およびJira Service Management (JSM) のCloud Enterpriseプランにおいて、プロアクティブなシャドーIT制御機能である製品リクエスト機能をローンチしました。

本日、製品リクエスト機能の強化をお知らせできることを嬉しく思います。

今後、Jira、Confluence、およびJira Service Management (JSM) のEnterpriseのすべての組織管理者が、すべてのTrelloプランを横断してTrelloインスタンスを制御できるようになります。Bitbucket Premiumをお持ちのお客様はこの機能を試用できるようになります。また、製品の網羅範囲の拡大のほか、製品リクエストのワークフローの承認機能が強化されています。

複数年のジャーニー: アトラシアンにおけるシャドーIT制御のための取り組み

みなさまもご存知のように、未制御のシャドーIT (個人による、組織の管理者やIT部門が把握しないところでのIT関連ハードウェアやソフトウェアの使用) はエンタープライズ規模のお客様にとって引き続き課題となっており、機密データの制御性の低下やデータ損失のリスクの上昇につながる可能性があります。

これを受けて、アトラシアンはお客様のシャドーITの懸念に対応するために複数年にわたる取り組みを続けています。

アトラシアンにおけるシャドーIT対応の取り組みの歴史

 日付 説明
2021年7月 製品の自動発見機能のローンチ: 管理者が組織内に存在するシャドーIT (ユーザーが作成したインスタンス) を確認できるようにするAtlassian Guard (旧称Access) 機能です。管理者がこれらのインスタンスに製品内から対応することはできませんでした。
2023年9月 製品リクエスト機能のローンチ: Jira、Confluence、およびJSMを横断してシャドーITをプロアクティブに制御できる、Cloud Enterpriseプラン専用の機能です。管理者はこの機能により、ユーザーが作成したインスタンスの新規リクエストを却下して、シャドーITの作成を最初から防止できます。
2023年10月 製品の自動発見の小規模な機能改善: 管理者がシャドーITインスタンスの直近での作成/活用状況を確認できるよう、”最終アクティブ日” の報告フィールドを追加
2024年2月 製品の自動発見の大規模な機能改善をローンチ: 管理者が、管理されていなかったインスタンスを制御するために、それらに参加できる機能を追加しました。

現在地

2024年10月

網羅範囲の拡大と承認フローをローンチ: この度、TrelloとBitbucket製品への網羅範囲の拡張をお知らせできることを嬉しく思います。

さらに、ユーザーに管理下で新しいインスタンスの作成権限を付与したい場合に、組織管理者は製品リクエストを承認できます。

 

製品のリクエスト機能の改善内容のメリットを活用する方法

アトラシアン組織の管理者は対象の製品を横断して、”新しい製品を許可” または “管理者による承認を要求“ するように設定できるようになります。

PR Settings.png

 

管理者が “管理者による承認を要求“ を選択すると、ユーザーからのリクエストのダッシュボードが表示され、そこで新しいインスタンスを確認、承認、または却下できます。

PR dash.png

 

よくある質問への回答

製品リクエスト機能は、当社のコミュニティ全体で多くのご要望をいただいており、また実際に多くのお客様にご利用いただいている機能です。クラウド製品の導入規模が大きければ大きいほど、この機能を管理者にご利用いただく頻度が高くなることも確認しています。

まだこれらの制御機能の利用を開始していない場合、次のFAQが利用開始のお役に立ちましたら幸いです。

よくある質問  回答

機能の利用を開始したいと考えています。

Atlassian Guard StandardとCloud Enterpriseで提供されているシャドーIT制御機能の違いを教えてください。

 

Cloud EnterpriseプランにはAtlassian Guard Standardが含まれているため、Cloud Enterpriseのお客様は製品の自動発見と製品リクエストの両方の機能を使用できます。

製品の自動発見はAtlassian Guard Standardに含まれる機能で、お客様に次の機能を提供します。

  • お客様のクラウド製品のフットプリント内に存在する、ユーザーが作成したインスタンスを確認

  • 対象のインスタンスに存在するユーザー数、最終アクティブ日、および管理者を確認

  • 管理者として参加して制御権を得る

製品リクエストはCloud Enterpriseに含まれる機能であり、管理者が次のいずれかをプロアクティブなポリシーとして設定できるようにします。

  • 新しいインスタンスの作成

  • 新しいインスタンスの作成前に管理者によるレビューを要求

管理者によるレビューが要求されると、管理者が新しいインスタンスの作成をトリアージして承認または却下します。

Trelloの製品リクエスト機能を使いたいです。どのようにアクセスできますか?

Trelloをご利用のお客様が製品リクエスト機能にアクセスするには、Jira、Confluence、またはJSMのEnterpriseプランをサブスクライブする必要があります。つまり、たとえばJira EnterpriseとTrello Standardをお持ちの場合、JiraとTrelloで製品リクエストを利用できます。

現在、この機能を将来的にスタンドアローンのTrello機能として提供する方法を検討しています。

製品のリクエスト機能はなぜCloud Enterprise (Jira、Confluence、JSM) 専用なのでしょうか?

Cloud Enterpriseプランは、アトラシアンのツールチェインを横断して複数のチームやデータを管理するお客様の課題を解決します。これらの顧客は複雑な規模で事業を展開しているため、ワークフローが複雑であったり、セキュリティやパフォーマンスに影響を与えないように管理業務を拡張する必要があったり、買収や統合が盛んであったりします。さらに、このようなお客様は、規制の厳しい業界や地域で事業を展開していたり、セキュリティやコンプライアンス要件がより厳しい場合が多いです。

このような状況を踏まえ、大規模で複雑な環境のお客様が、規模を拡大したりコンプライアンス要件を管理したりする際にシャドーITリスクをより綿密に監視できるよう、Cloud Enterpriseプランで高度なセキュリティ機能である製品のリクエスト機能を利用できるようにしました。

 

製品リクエスト機能をぜひご活用ください。

Best, Vikki and the Admin Experience team

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