※本記事は、Dhiren Pardhananiが2022年12月21日に公開した英語記事「End of server sale & support – December 2022 update」を翻訳したものです。内容に相違が見受けられる場合、英文ページの内容を正とします。
コミュニティのみなさま、こんにちは。
先日アトラシアンにHead of Cloud Shiftとして入社したDhiren Pardhananiと申します。
2020年10月にサーバー製品の提供終了を発表して以降、アトラシアンコミュニティにクラウドへの道のりをご案内できるよう、@Parthaより四半期ごとに最新情報のご案内を行わせていただいておりました。当社では今四半期も、お客様からのフィードバックを確認し、お客様の要件を満たせる方法を検討して、クラウド製品や移行機能の改善を行って参りました。
今後はこの定期更新を私が行い、当社としてお客様から伺っていることや、お客様のクラウドジャーニーを支援するための取り組みを共有させていただきます。
”ユーザー管理とセキュリティの制御性がもっと必要です。既存のユーザーが他のユーザーを招待できる機能は無効化できる必要あります。Microsoft Defender for Cloud Appsのようなセキュリティ連携の改善を期待します”
セキュリティとコンプライアンスは引き続き当社の全チームの最優先事項です。当社の取り組みはこの3か月で素晴らしい進捗を見せており、いくつかの機能を早期提供するほか、2023年第1四半期にも複数のローンチを予定しています。
先月は予定よりも早くドイツのデータレジデンシーをローンチしました。米国、EU、オーストラリアに続く4つめのリージョンにデータリージョン機能を拡大し、お客様がクラウドで成功するための制御性の提供に貢献しています。
サポート対象のデータレジデンシーリージョンの追加に加えて、監査ログの範囲を拡張し、BitbucketアクティビティやJira Software/Confluenceの権限変更を含めました。
また、セキュアなコラボレーションは、自社の従業員だけではなく、契約社員やベンダーなどの外部スタッフにおいても重要です。当社では外部ユーザーセキュリティのアーリーアクセスプログラムをロールアウトしており、2023年第1四半期の一般公開を見込んでいます。
最後に、Jira Service Management Cloud EnterpriseでHIPAAをローンチしました。これで、Jira Software、Confluence、Jira Service Managementの3つのAtlassian Cloud製品に個人の医療情報を保管して管理できるようになりました。現在、お客様からのフィードバックを確認した後、2023年に小規模チーム向けにHIPAAの範囲を拡大する予定です。
引き続きデータレジデンシーやセキュリティ機能に取り組み、最新情報を共有して参ります。次のような主要なクラウドロードマップ項目で進捗を追跡していただけます。
英国、日本、カナダのデータレジデンシーは2023年後半に遅延しています。個々の新しいリージョンの解放を受けて、新しいリージョンの維持に必要なキャパシティが判明しつつあります。このため、追加のリージョンを提供する前にインフラストラクチャの信頼性を優先付けることを決定しました。
アプリのデータレジデンシーは、優れた改善パスをお持ちではないお客様への悪影響を防ぐために後ろ倒しになっています。
FedRAMPのタイミングは現在再検討中で、2023年初頭には新しい提供時期を提供できることを見込んでいます。詳細を次のページでご確認ください。Update: Atlassian’s path to FedRAMP
BYOK暗号化のアーリーアクセスプログラムは予定どおり2023年初頭に開始予定です。興味をお持ちの方は以下にコメントいただくか当社にご連絡ください。
また、当社では全社レベルでアクセシビリティ改善に注力しており、ここでは、障がいをお持ちの方々とのエンゲージ、プラットフォームやデザインシステムの改善、アトラシアン製品を横断したアクセシビリティ改善の推進が予定されています。
”一部のアドオンやカスタマイズが利用できない可能性があり、社内への影響を引き続き分析しています”
おまたせしました。お客様に人気の機能であるBehaviours – ScriptRunner for Jira Cloudがクラウドで提供されるようになりました。このアプリはScriptRunner for Jiraを補足するもので、新しいJira課題の作成時にプロジェクトまたは課題タイプに応じたフィールドの挙動を定義します。Jiraフィールドのカスタマイズ性を強化し、制御性やユーザーエクスペリエンスを向上させます。
ご利用のアトラシアン製品の価値を拡張するためのクラウドアプリの追加をご検討のお客様向けのご案内として、Atlassian Marketplaceでの提供内容は現在も毎日増え続けています。ぜひAtlassian Marketplaceにアクセスして最近追加されたクラウドアプリを参照したり、New Cloud Apps Roundupにアクセスして前回のまとめ以降に追加されている260個のアプリの一部をご確認ください。
最新の追加アプリには、Project milestones for Jira、Email&Tasks: Jira Cloud for Gmail、Recommendations for Confluence、Slack integration for Confluenceなどがあります。
クラウドへの移動準備としてアプリの評価を始める方法の詳細については、アトラシアンの移行プログラムの一環として提供されている新しいアプリの評価ページをご利用ください。
”まだ始まったばかりですが、課題の編集などの主要な機能での (1) パフォーマンスや (2) クリック数の削減の大きな改善です”
前回のParthaのご案内で、Jira Software CloudとConfluence Cloudの単一インスタンスにおける35,000ユーザーの一般公開ならびに、大規模環境でエンタープライズレベルの需要を満たし、スケールとスピード両方を実現することへの当社の継続的なコミットメントを発表しました。
来年も複数のスケール改善を予定しています。2023年前半にはConfluenceの単一インスタンスでサポート可能なユーザーを35,000から50,000に増やし、Jira Service Managementのエージェントの数を5,000から10,000人に増やします。
スケールやパフォーマンス面でのお客様の期待を実現することは引き続き弊社の最優先事項です。引き続き作業の進捗に合わせ、コミュニティやクラウドロードマップで定期的な共有を行って参ります。
”ローカルのユーザーやグループの一覧をクリーンアップしたため、移行先のクラウドインスタンスについてSSO/SAML移行は非常に簡単に行なえました”
当社は、アトラシアンの管理画面 (admin.atlassian.com) において、当社製品の中央のミッションコントロールセンターとしてのエクスペリエンスを提供し、管理者が視認性、制御性、柔軟性を持ったオペレーションを行えるようにすることを目指しています。引き続きAtlassian Cloud製品の管理面の改善への投資を行い、当社の全製品を横断したユーザー管理の中央化に取り組んでいます。
ユーザー管理の中央化における大きな成果として複数のアイデンティティプロバイダーのサポートのリリースがあります。お客様は複数のアイデンティティプロバイダーを接続し、買収した企業のアイデンティティプロバイダーで行っていたユーザー管理を親会社のものに統合できます。また、社内の別部門のドメインで利用している別のアイデンティティプロバイダーを引き続き利用することもできます。また、アイデンティティプロバイダーと同期されていない場合に、デフォルトの認証ポリシーを請求対象外に設定することもできるようになりました。
さらに、お客様は製品のアクセスやセキュリティを中央で管理できることに加え、Atlassian Accessを活用し、Jira SoftwareやConfluenceなどのAtlassian Cloud製品へのアクセスにSAML SSOを強制し、SCIMユーザープロビジョニング経由でユーザーやグループを同期することができます。先日ご案内したようにSAML SSOサポートをJira Service Managementのポータル専用のカスタマーアカウントに拡張予定のほか、Trelloのグループユーザープロビジョニングを自動化するSCIMサポートを提供予定です。
この数か月で、組織の削除やユーザー数などのクラウド管理者向けの新機能をリリースしています。組織の管理機能を利用すると、アトラシアン製品の管理者はアトラシアンサポートを利用することなく組織をご自身で削除できます。
ユーザー数は最近リリースされた管理者向けのインサイト機能であり、Enterpriseプランの配下の少なくとも1つの製品へのアクセス権があるか、それらに招待されたが受け入れていないユーザーの合計数をリアルタイムで確認できます。
前回の更新で触れた機能について、管理者の移行プロセスの改善に役立つ、リリース済みあるいは引き続き進行中の開発をご案内します。
先日、クラウド移行のためにAzureADとAtlassian Accessの間でネストされたグループをフラット化する必要があるお客様向けのアーリーアクセスプログラムを開始しました。また、近日中に選択的ユーザー要求で一部のユーザーのみを要求できるようになります。最後に、管理者は近日中にadmin.atlassian.com内で、ご利用の組織のクラウド製品にロールアウトされている更新の詳細なリリースノートを確認し、メール通知にサブスクライブできるようになります。当社のクラウドロードマップで、管理面で提供しているさまざまな改善を確認していただけます。
”クラウド移行のコスト分析を行う必要があります。Data Centerとクラウドバージョンの違いに加えて、毎年のように行ってきたカスタマイズを考慮すると、移動には非常に多くのコストがかかる可能性があります”
クラウドでユーザーにモダン化されたエクスペリエンスを提供するお客様が増えるにつれて、ITチームの価値向上、コラボレーション改善と生産性向上を背景とする収益向上の実現について伺うことも増えています。アトラシアンのお客様のクラウド移行のサクセスストーリーをご確認ください。
チームの規模や複雑性に応じ、移行の検討開始からローンチには平均して9か月かかります。いますぐ移行のジャーニーを始めることで、最高かつ最後のアップグレードに一歩近づくことができます。
移行は大きな投資です。ステークホルダーやリーダー層にクラウドの価値を伝える際に役立てていただけるよう、移行のコストやメリットの評価に役立つ新しいリソースを提供しています。また、未利用のサーバーメンテナンスの価値を失わずに済むようにステップアップクレジットの利用条件の確認をおすすめしているほか、クラウド移行トライアルではクラウド機能を検証してPoCを開始していただけます。
エンタープライズ規模の組織が直面する特有の複雑性については、デュアルライセンスやロイヤリティ割引を利用することでコストを削減して二重払いを回避できます。ロイヤリティ割引は6月30日まで提供予定のため、終了までの期間に20%割引での価格固定をご検討ください。
”製品間の連携の改善です。移行は比較的スムーズに進みました。また、移行はJira SoftwareとConfluenceの古いバージョンからのアップグレードにもなったため、複数の新しい機能にアクセスできるようになりました (また、直接関連はありませんが、移行の先導を行った身としては自社で利用している製品について多くのことを知ることができました)”
クラウドへの移行を成功させることができなければ、これらのことは何の意味もありません。当社では過去2年間で数えきれないほどのお客様の移行を行ってきており、その経験を活用して、移行をさらに簡単かつシンプルに行えるようにプロセスやツールを大きく改善しました。
移行を完了したお客様から集めたフィードバックに基づき、ユーザー移行を簡素化して移行ツールを改善しました。今後もこれらを改善し、さらにシンプルかつ効果的なユーザーエクスペリエンスを用意して、製品の回復性、パフォーマンス、スピードを大きく改善して参ります。また、ユーザーや添付ファイルの事前移行などの高度な機能による効率性の最適化を通じ、移行予定日に簡単に移行を完了できるようにします。
評価エクスペリエンスの改善にも投資しています。当社のセールスおよび移行サポートチームでは、お客様の要件にクラウドが一致するかどうかの検証や、お客様が移行プロセスの内容を知るために役立つ、新しい評価プロセスを導入しています。この新しいプロセスで、移行をスムーズかつ簡単に、そして素早く行なえます。
どこから始めるべきかわからない場合、サーバー製品の提供終了まで1年のマイルストーンが近づいてきていることを考慮し、クラウド移行トライアルを開始していただくことをおすすめします。クラウド移行トライアルはクラウド製品の無料の延長トライアルです。最新のクラウド製品機能をお試しいただくことで、クラウドの導入ですぐに確認できる価値を実感していただけます。トライアルを始めたら、残りの期間でクラウド移行を成功させるためのガイダンスをアトラシアンの移行チームよりご案内させていただきます。
私からの最初のご案内はこの辺りで締めさせていただきますが、リマインダーとして、現在Jira SofwareまたはJira Service ManagementのCloud Enterpriseのお客様向けにAtlassian AnalyticsおよびAtlassian Data Lakeをオープンベータで提供しており、今後の数か月でCloud Entepriseのお客様向けに一般公開予定です。
また、Jira Software Cloudでエピックの名前を変更できる機能のベータプログラムに参加して変更を試し、2023年の完全な機能リリースに先立って内部用のトレーニング資料を用意したりフィードバックを提供したりすることができます。このベータの詳細や、ご利用のテストインスタンスで機能を有効化するには、非公開のEpic-Renaming Beta Community Groupにご参加ください。
お客様には、いつもフィードバックの共有、ならびに世界クラスのクラウドエクスペリエンスを提供するためのアプローチにご協力いただき、感謝申し上げます。今後もこのような更新情報を共有してまいります。当社の最新情報は引き続きクラウドロードマップとData Centerロードマップでご確認いただけます。また、この投稿を “Watch“ すると、来年次の更新情報を共有した際に通知を受け取っていただけます。
Ai Hirama
Technical Support Manager
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