2024年11月20日(水)に、アトラシアン主催の無料ウェビナー『運用チームやサービスデスクの業務効率をAIで強化:Jira Service Managementの最新機能を紹介』を開催いたします。
本ウェビナーでは、最新の AI イノベーションを備えた Jira Service Management を使って、運用チームやサービスデスクの効率を向上させる方法を、機能の紹介とともに詳しく解説します。
ご関心のある方は、事前登録の上、ぜひご参加ください。
後日、本投稿に当日のQ&Aでいただいたご質問とそれに対する回答を追記させていただきます。
(以下、11月21日追記)
ウェビナーの内容については、こちらからアーカイブ配信を視聴いただけます。
当日いただいたご質問とその回答については、以下をご確認ください。
# | 質問 | 回答 |
1 |
AI Ops機能のアラートに関して、アラートは他の監視ツールから飛んでくるイメージでしょうか? | はい、そうです。JSMのアラートインテグレーションは強力で、DynatraceやDatadogなど監視ツールを中心に150以上のアプリケーションとのネイティブ連携が可能です。それら監視ツールからアラートを取り込み、Jira Service Managementで可視化するイメージです。 |
2 | AI Opsに関する話の中で紹介のあったRovo。他にもAI系のツールは多数出ているところですが、Rovo独自の強みはありますか? |
強みは大きく3つございます。 1つ目は20年以上にわたるチームワークの知識とデータに基づいて構築された「Team Work Graph」という独自のデータモデルになります。これを活用することで、Atlassian Intelligenceは単にLLMを使用するよりも、差別化されたAI体験を提供し、ユーザーのコンテキストに沿った形で回答が提供されます。 2つ目はエンタープライズサーチ。ウェビナー内ではご紹介できませんでしたが、多くの3rd party appとの接続ができ、複数の製品内にあるデータの横断検索が可能になります。 3つ目は業務フローへの組み込みが可能であること。ウェビナーの中ではAtlassianクラウドの「自動化」の中に複数のRovoエージェントアクションを組み入れて、「Rovoエージェント①のアウトプットをベースにRovoエージェント②がコンテンツ作成やコンテンツ更新を行う例」をご紹介しました。一連の業務フローの中で生成AI(Rovo)を活用できるのは、大きな差別化ポイントの1つです。 |
3 | チャット形式で人や過去の課題のサジェストがあったと思いますが、その場合の課題やコンテンツごとの権限はどうなりますか? |
権限はユーザーごとに遵守されます。エンドユーザーの権限に応じた回答結果が得られる仕様ですので、例えば「ユーザーAがRovoエージェントからもらう回答結果やソース」と「ユーザーBが同じRovoエージェントからもらう回答結果やソース」はユーザーABの権限により異なります。 |
4 | JSMに関するROIやAI Opsによる効果の定量的なレポートがあれば教えてください |
レポートをご紹介しますので、ぜひご参照ください。 |
5 | 紹介されたAIはユーザーが無料で使える機能ですか? |
Atlassian Intelligenceに関してはプレミアムプランもしくはエンタープライズプランをご利用のお客様は追加料金なしでご利用いただけます。 Atlassian Intelligence | Atlassian Rovoは別製品であるため、別途ご契約いただくことでご利用いただけます。 |
6 | アラート管理は、Opsgenieの機能がJSMに完全統合されたような理解であっているでしょうか? |
Opsgenieの機能の大部分はJSM側に統合されていますが、一部差異はございます。詳細は以下のドキュメントを確認ください。 Jira Service Management にバンドルされる Opsgenie プランとスタンドアロン製品の Opsgenie プランの主な違い | Jira | アトラシアン製品ドキュメント |
7 | バーチャルサービスエージェントは、全て日本語に対応していますか?対応していない場合、日本語の対応スケジュールを教えてください。 | バーチャルサービスエージェントの大部分は日本語に対応されています。新規開発される機能を中心とした一部機能や文言は英語での提供が先行する傾向がございますが、順次多言語対応が進められます。日本語対応の予定については時期がきましたらご案内します。 |
8 | AI回答のデモンストレーションを英語で実施いただいていますが、こちら日本語でも同様の精度がだせるのでしょうか? |
Jira Service Managementにおけるバーチャルサービスエージェント機能を利用した際の回答精度は言語を問わず、社内にあるドキュメントの言語及びトレーニングフレーズに登録したワードに影響されます。 仮想サービス エージェントがインテントを認識するようにトレーニングする | Jira Service Management Cloud | アトラシアン サポート AI機能も使える無料トライアルがございますので、実際の運用で使うことができそうか、お試しいただけますと幸いです。 |
9 | 職場の機密情報をAIで検証すると、その情報漏洩が無いかについて、とてもリスクがありますが、ここは絶対に大丈夫なのでしょうか。 |
当社が利用している LLM プロバイダーが、お客様の入力および出力をサービス向上のために利用することはありません。OpenAI や他の LLM プロバイダーも、お客様の入力および出力を保持することはありません。 Atlassian IntelligenceやRovo利用時のデータの安全性やアトラシアンクラウドにおけるデータ保護の取り組みに関しては弊社のサイト内に取りまとめております。ご懸念点に応じた項目を資料内でご確認ください。 |
10 | ナレッジ分析はConflunce以外にMS Newsなど他のソリューションに対しても可能でしょうか? |
ウェビナー内の自動化の例でお見せしたようなConfluenceナレッジ分析に関して、他のソリューションと接続した際にどの程度の分析やそれに基づくテキスト生成が可能かは一律で回答できかねます。アプリ内でのデータ構造やRovoエージェントのインストラクションにもよるため、トライアルの中で個別に確認いただけますと幸いです。 |
11 |
AIナレッジ管理&自動化で、Rovoエージェントを利用していると思います。Rovoのライセンス購入が必要という認識ですが、JSMエージェント数分購入が必要になりますか? |
Rovoの課金対象は「Rovoが有効化されたサイトにアクセスする組織内のユニークユーザー」となります。ご利用いただいている組織>サイト内でJSMのみをご利用されている状況において、Rovoを有効化した場合はそのサイト内で製品ライセンスを有するユニークユーザー数分の課金となります。※ JSMカスタマーはRovoの課金対象外です。 |
12 | 通常のAI機能である、顧客の下書きの作成と、ROVOにお願いして生成される顧客の下書き回答(本日デモで見せた頂いたような)の違いは明確にありますか? | はい、違いはあります。Rovoは保有するサイト内のデータ及び、接続した3rd partyアプリのデータも考慮したアシスタントをしてくれるのが特徴です。加えてRovoの専門エージェントは、エージェント作成時にインストラクションとデータソースを事前にセットしている関係で、利用時のプロンプト(指示)がシンプルな依頼だったとしても、事前にセットされた指示内容に基づいた高品質な回答を出してくれる利点もございます。 |
13 | 既存のツール(Servicenowなど)からデータを一括で移行することはできますか。 |
別製品からの一括の移行方法に関する共通のご案内はありません。ただし、特定製品や機能ごとにアトラシアン・マーケットプレイスのアプリが移行をサポートしている場合もありますので、参考までにリンクを添付いたします。 ServiceNow to Jira Service Management | Atlassian Marketplace 製品やデータの移行に関してはアトラシアン・ソリューションパートナーにもご相談いただけます。 https://partnerdirectory.atlassian.com/?country=JP なおアトラシアン・データセンター版からアトラシアン・クラウド版への移行に関しては、移行ツールやユーザー数や複雑性に応じたサポート提供がございます。 |
14 | "Rovo"については有効化の設定が必要でしょうか? |
はい、必要です。組織管理者の権限を持つユーザーによる有効化によりRovoの使用が可能となります。 |
15 | 社内で複数PJで使用する場合、TerraformやCloud FormationなどのIaCツールを使って、初期構築を効率化することはできますか |
記載いただいた製品に関する初期構築の効率化についての公開ドキュメントはございませんでした。しかしながら関連情報を紹介させていただきますと、Jira Service Managementには無料で使えるテンプレートが多数あります。テンプレートには課題タイプやワークフローが含まれますので、初期構築の負担を大幅に減らしてくれます。 プロジェクトをコピーしたい・テンプレートにしたい - 運用方針の決め方 プロジェクト テンプレートとは? | Jira Service Management Cloud | アトラシアン サポート |
16 | 日本語で回答させるためのトレーニングには大体どのくらい時間がかかりますか? |
Jira Service Managementの仮想サービスエージェント>インテントフローのトレーニングは、フレーズを登録した後、即時で行われます。 仮想サービス エージェントがインテントを認識するようにトレーニングする | Jira Service Management Cloud | アトラシアン サポート |
17 | こちらの機能は既に使えますか? |
Atlassian IntelligenceおよびRovoは一般公開されているため、機能/製品としてはご利用いただけます。ただし、ご紹介した具体的なユースケースは一部ロードマップやベータ版での提供内容も含みますので、詳細は以下のページにてご確認ください。 Jira Service Management における Atlassian Intelligence 機能 | アトラシアン サポート |
Chiharu Kanda
0 comments