Confluence Cloud の新しいロールベースアクセス権管理(RBAC)では、Confluence 製品管理者(Product Admin)は、スペース内で「ビューアー」などの低権限ロールが割り当てられている状態であっても、そのスペースの設定画面(Space settings > Users)にアクセスしてユーザーや権限の変更を行うことが可能です。
ただし、スペースから自分自身のエントリー(ロール)が完全に削除(Remove)された場合、スペース自体へのアクセスが遮断(「制限のあるコンテンツ」画面)され、通常の手順ではスペース設定画面に到達できなくなります。
本記事では、この仕様の詳細と、誤ってアクセス権を失った場合の復旧手順(管理者キーの仕様を含む)について解説します。
従来の権限管理(レガシー権限)から RBAC への移行に伴い、以下のようなご質問をいただくケースが増えています。
疑問①: 「スペース内で自分を『ビューアー』にしたのに、なぜかスペース設定(Space settings > Users)が開けて権限編集ができてしまう。これは不具合か?」
疑問②: 「スペースから自分の権限を完全に削除したら、Confluence 管理者なのにスペースに入れなくなった。どうすればいいか?」
疑問③: 「URL が分からないスペースの権限を失った場合、管理者キーを UI から事前にオンにしておくことはできるか?」
RBAC におけるスペース設定内のユーザー管理画面(Space settings > Users)は、以下のいずれかの条件を満たすユーザーがアクセスできるよう設計されています。
Confluence 製品管理者(Confluence Product Admins)
スペースの標準「Admin(管理者)」ロールを保持しているユーザー / グループ
「スペースへのアクセス権の管理(Manage user access to this space)」権限が付与されたカスタムロールを保持しているユーザー
Confluence 製品管理者は、スペース内で個別に「Admin」ロールが付与されていなくても、製品管理者としての権限により Space settings > Users 画面を開き、メンバーの追加やロールの変更を行うことができます。
Confluence 管理者が自身のスペース権限を操作した場合、操作内容によって動作が大きく異なります。
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操作 |
動作結果 |
詳細・理由 |
|---|---|---|
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ロールを「ビューアー」等に変更 |
スペース設定にアクセス可能 ✅ |
スペースへのエントリー(閲覧権限)が残っているため、スペースに入場でき、製品管理者の権限で設定画面が開けます。 |
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エントリー自体を削除(Remove) |
スペース自体にアクセス不可 ❌ |
スペースへの入場権限(エントリー)自体が消滅するため、「制限のあるコンテンツです」と表示され、設定画面に到達できなくなります。 |
ポイント:
一般ユーザー(非管理者)の場合は、「ビューアー」ロールに変更された時点でスペース設定にはアクセスできません。管理者のみが「ビューアーであっても設定画面を開ける」という動作になります。
スペースのエントリーを完全に削除してしまいアクセスできなくなった場合、以下のいずれかの方法でアクセス権を復旧(Recover)できます。
対象スペースの URL やスペースキーが不明な場合でも、Confluence 全体の管理画面からすべてのスペースを一覧表示して復旧が可能です。
画面右上の ⚙️(設定アイコン) をクリックします。
左メニューの Permissions(権限) > Space management(スペース管理) を選択します。
(URL: https://<your-site>.atlassian.net/wiki/admin/space-management)
サイト内のすべてのスペースが一覧表示されます。
アクセス権を失っているスペースの横にある 「Recover Permissions(権限を復旧)」 をクリックすると、管理者権限が再付与されます。
対象スペースやページの URL が分かっている場合に使用します。
アクセス制限のかかっているスペースの URL またはページに直接アクセスします。
画面に「制限のあるコンテンツです」という警告とともに管理者キーパネルが表示されます。
パネル内の 「表示を開始(View now)」 をクリックすることで、一時的にアクセス制限をバイパスしてアクセス権を復旧できます。
管理者キーについて、「あらかじめ Confluence の設定画面などから意図的に有効(常時 ON)にしておくことはできるか?」というお問い合わせをよくいただきます。
現在の Confluence Cloud の仕様では、UI 上で意図的に管理者キーを事前に有効化するボタンやトグルは用意されていません。
アトラシアンの公式ドキュメントにも以下の通り記載されています。
"To use admin key, go to the page you need to access, and click View now in the admin key panel."
(管理者キーを使用するには、アクセスが必要なページに移動し、管理者キーパネルで [今すぐ表示] をクリックします。)
管理者キーは、「アクセス権のない対象 URL に直接アクセスした際に、その場(オンデマンド)で有効化する」 仕様となっています。
※ REST API を利用した自動化・プログラム経由での管理者キー有効化については、Premium / Enterprise プラン向けにサポートされています(詳細は後述の関連リンクをご参照ください)。
Confluence 管理者は Viewer でも設定変更可能: スペースへのアクセス権(ロール)が存在する限り、Confluence 製品管理者は Space settings > Users で権限を管理できます。
エントリー削除時はアクセス遮断: 自身のロールを完全に削除した場合は、管理者であってもスペースから締め出されます。
URL 不明時の復旧は管理画面から: スペース URL が不明な場合は、Settings > Permissions > Space management から Recover Permissions を実行します。
管理者キーはオンデマンド起動: UI 上で事前に常時有効化することはできず、制限画面にアクセスして「表示を開始」を押すことで機能します。
Kyungmin Kim
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