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[Jira Cloud] 担当者ごとのストーリーポイント(Story Point)を確認したい

よくあるお問い合わせ

プロジェクトのメンバー個々が消化したストーリーポイントを確認したいです。ダッシュボードやレポートなどで表示できる方法はありますか?

 

回答

恐れ入りますが、現行のJiraには「ユーザーごとのストーリーポイントの消化状況」を表示する機能はございません。この機能は実装されていないわけではなく、Jiraがアジャイル開発の原則に基づいて設計されており、以下の理由で、意図的に実装されておりません。

  1. アジャイルの原則との整合性: アジャイル開発ではチーム全体のパフォーマンスに焦点を当てることが重要視されており、個人のパフォーマンスを評価することは一般的ではありません。ストーリーポイントはチーム全体の作業量の見積もりとして使用されるものであり、個人の評価に用いるべきではないとされています。
  2. ストーリーポイント: ストーリーポイントは相対的な見積もりであり、個々のタスクの複雑さや不確実性を考慮しています。個人の能力や速度を直接反映するものではないため、個人ごとの消化率を計測するのには適していません。
  3. チームワークの促進: 個人ごとの消化率を計測することは、チームメンバー間の協力や協力を損なう可能性があります。個人のパフォーマンスを強調しすぎると、チームワークや協力的な雰囲気を阻害し、チーム全体での成果を出すことが難しくなることがあります。
  4. 評価の誤解を避けるため: ストーリーポイントはチームが合意した相対的な見積もりであり、その消化率を個人の評価基準として使用すると、誤った結論に至る可能性があります。たとえば、あるタスクが予想以上に複雑だった場合、そのタスクに時間がかかることは必ずしも担当者の能力不足を意味するわけではないためです。
  5. 個人のモチベーション維持: 個々の消化率を追跡することは、プレッシャーを与えたり、過度な競争を生む可能性があります。これにより、個人のモチベーションが低下するリスクがあります。

上記の理由で、Jiraではチーム全体のパフォーマンスや進捗を重視する設計がされており、アジャイル開発の目的に沿って、チームとしての協力や効率性を高めるためのツールとして機能しています。そのため、個人の消化率ではなく、スプリント全体の進捗やチームとしての目標達成度に焦点を当てることが推奨されています。

参考文書:アジャイルにおけるストーリー・ポイントとはどのようなもので、どのように見積もりますか? | Atlassian

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