Jira Cloudでプロジェクト管理やタスク管理を始める際に、まず「スペース」を作成していただく必要があります。
スペースの作成は、左部のナビゲーションから [スペース] > [スペースの作成] を選択していただくことで可能なのですが、その際に、
まず、多数あるスペーステンプレートからご利用に適したものを選択し、
次に、「企業管理対象」または「チーム管理対象」のいずれかのタイプを選択する
という2つのステップがあり、それらが何を意味するのか?選択結果によってどのような影響があるのか?どの選択肢を選べばご利用の目的に合致したスペースが作成できるのか?といった疑問を抱かれるお客様が多くいらっしゃいます。
当記事では、そうした疑問の解決のヒントになる情報をご案内いたします。
スペーステンプレートとは、様々なユースケースに応じて予め設定を調整したスペース設定の雛形です。
異なるテンプレートを選んでいただくことで、スペース内で使用する課題タイプや、ワークフロー、使用できる機能やスペースのUIなどが異なります。
【ご参考】様々なJiraテンプレートのご紹介
なお、選択するスペーステンプレートによって、そのスペースで利用できる機能やUIを実現するための製品が異なる点にはご留意が必要です。
どのテンプレートがどの製品に基づくものであるかは、テンプレート名の下の表示によって判別可能です。
|
テンプレート名下の表示 |
利用される製品 |
作成されるスペースのタイプ(スペース一覧上の表記) |
|---|---|---|
|
Jira |
Jira Cloud (旧Jira SoftwareまたはJira Work Management) |
ソフトウェア(旧Jira Softwareのテンプレートの場合) または ビジネス(旧Jira Work Managementのテンプレートの場合) |
|
Jira Service Management |
Jira Service Management |
サービス管理 |
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Jira Product Discovery |
Jira Product Discovery |
プロダクト ディスカバリー |
ソフトウェアスペース、ビジネススペース、サービススペースの違いについては、以下のドキュメントをご覧ください。
【ご参考】Jiraアプリケーションファミリーとは
また、Jira Product Discoveryについては、以下のドキュメントをご覧ください。
【ご参考】Jira Product Discoveryのご紹介
次に、「企業管理対象」または「チーム管理対象」の違いについてです。
この2つのどちらを選ぶかによって、スペースで利用できる機能や、スペースの各種設定(権限、課題タイプ、ワークフローなど)の設定可能な範囲や変更方法が大きく異なります。
大まかに表現すると、両者の違いは以下の通りです。
|
スペースタイプ |
特徴 |
|---|---|
|
企業管理対象 |
|
|
チーム管理対象 |
|
詳細は以下のドキュメントをご覧ください。
【ご参考】企業管理対象スペースとチーム管理対象スペースの違いについて
スペース作成時にどのテンプレートを利用し、どのスペースタイプを選択するかは、お客様の要件に応じて、慎重にご検討いただくことをおすすめしますが、もし迷われた場合は、以下のような組み合わせをおすすめいたします。
(以下はあくまでご参考です。Jiraのご利用に慣れてきましたら、ぜひ他の様々な組み合わせもお試しになってみてください。)
以下の選択肢がシンプルですので、おすすめです。
テンプレート:「個人タスク プランナー」
スペースタイプ:「チーム管理対象」
細やかな権限管理やワークフロー設定によってガバナンスを担保しつつ、比較的とっつきやすい操作感でご利用いただける以下の選択肢をおすすめいたします。
テンプレート:「カンバン」
スペースタイプ:「企業管理対象」
Jiraの真価を発揮できる以下の組み合わせをおすすめいたします。
テンプレート:「スクラム」
スペースタイプ:「企業管理対象」
解説は以上となります。
当記事が、「スペースの作成」というJiraのご利用の一歩目を踏み出すための一助になりましたら幸いです。
※2025/12/15Update: 「プロジェクト」→「スペース」の用語変更を反映しました。
Tatsuya Uekusa
Product Advocate
Atlassian Japan
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