※本記事は、Matthew Wongによる英語記事「Best Practices: Thoughts on Issue Hierarchy in Jira Software」を翻訳したものです。内容に相違が見受けられる場合、英文ページの内容を正とします。
Jira Softwareでの課題構造は、アジャイルを初めて使う人であってもアジャイルのベテランであっても、新しいユーザーが混乱するポイントになりがちです。作業階層の確実な活用は、効果的な開発サイクルを実行するための鍵になるため、以降ではJira Softwareでの階層の仕組みや実際の作業との関連性について説明します。
課題階層
課題はJira Softwareの基本となる作業単位であり、ストーリー、タスク、バグなどのさまざまな種類で表されます。これらの標準課題タイプと階層的な関連性を持つことができる、エピックとサブタスクの2つの追加の課題タイプがあります。それぞれの定義を簡単にご説明します。
エピックは、従属するストーリーで構成される大規模な作業項目です。エピックは多くの場合、複数の開発サイクル、プロジェクト、およびバージョンにわたります。
ストーリーは作業の1単位であり、ストーリーで構成されるより大きなグループとともに1つのエピックを構成します。1つのストーリーは1つの開発サイクルで完了できる規模である必要があります。
サブタスクはストーリーの完了に必要な作業をより細かく分類したものです。
言い換えると、1つのエピックは複数のストーリーを、ストーリーは複数のサブタスクを含むことができます。このため全体的な関連性は次のような構造としてイメージできます。
挙動
それでは、階層は実際のアジャイル作業を行う方法にどのような影響を与えるのでしょうか?見積もりと時間の追跡の2つのトピックでご説明します。
見積もりは作業規模を設定するためのプラクティスであり、チームの作業速度の計算方法と相互に関連します。Jira Softwareでは見積もりはストーリーレベルで行われ、それが親エピックにロールアップされます。
サブタスクレベルでの見積もりは行いません。
この理由として、アトラシアンでは、優れたアジャイルプラクティス見積もりとは、見積もりをサブタスクレベルで分類せずに全体のキャパシティを理解できるような、十分に正確なものであるべきと考えていることが挙げられます。サブタスクでの見積もりはスピードダウンにつながります。アジャイルは物事をスピードアップさせることに主眼を置いています。
一方でJiraでの時間の追跡は、1つの作業単位に対する進捗を監視できる、時間のバーンダウンです。追跡は一般に見積もりとは異なる値を持ちます。たとえば、見積もりをストーリーポイントで行い、時間で追跡する場合があります。注意事項として、追跡の場合、初期見積もり時間をサブタスクレベルに設定することができ、その値は親ストーリーにロールアップされます。ただし、追跡の値はエピックにロールアップされません。
上述の図を、見積もりを黄色、追跡を灰色で表します。
このため、見積もりおよび追跡システムを決定したら、上述の挙動を考慮します。どのような見積もりおよび追跡統計を使用しますか? 時間を追跡したいですか、それとも、その作業はサイクルの終わりまでに完了されると信頼しますか? 独自の見積もりおよび追跡統計を選択できますが、2つのメトリックをまとめてしまわないよう、個別の統計を使うことが推奨されます。
追加の考慮事項
Jira Softwareには上述の階層のほかの階層レベルはありません。より階層的なビューをお探しの場合、Marketplaceアプリの利用をご検討ください。
デフォルトの状態では、ストーリーとエピックの課題タイプでのみ見積もりを行えます。見積もりフィールドを他の課題タイプ (タスク、バグ、任意のカスタムタイプ) に追加することができます。
追跡統計によるバーンダウンレポートへの影響について、こちらで詳細をご確認ください。
Ai Hirama
Technical Support Manager
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