※本記事は、Imran Khan が 2022年8月31日に公開した英語記事「Announcing the next Bitbucket Data Center Long Term Support(LTS) release」を翻訳したものです。内容に相違が見受けられる場合、英文ページの内容を正とします。
Bitbucket Data Center の次回の LTS リリースを待ち望む声が多く聞かれます。事前にアップグレードの計画を立てていただけるよう、次回の LTS リリースは Bitbucket Data Center 8.9 となることをお知らせいたします (2023 年1-3月予定)。 今後 12ヶ月の間に一度のみアップグレードする予定の場合には、このバージョンが利用可能になりましたら移動することをお勧めします。
Bitbucket Data Center 8.9は、Bitbucket の 8.0 プラットフォームにおける最初の LTS となり、次のような多くの機能のメリットを活用できます。
Bitbucket Mesh は、水平方向にスケーラブルな分散 Git ストレージです。高い Git パフォーマンスの実現を目的としており、また、リポジトリの高可用性が加わります。リポジトリを共有ファイルシステムから Mesh ノードに移行することで、Git の処理をストレージに近づけることができ、その結果、I/O レイテンシが減少します。Mesh により複数の Mesh ノードでリポジトリがレプリケートされるため、共有ファイルシステムが単一障害点ではなくなり、インスタンスのレジリエンスが向上します。Bitbucket Mesh の詳細はこちらを参照ください。
リポジトリをアーカイブして、メンテナンスが終了したことをユーザーに知らせることができるようになります。リポジトリをアーカイブすると、検索から除外され、ユーザーによる移動、コメント追加、プルリクエストやブランチの作成、比較ができなくなります。誤ってリポジトリをアーカイブしてしまった場合や、アーカイブしたリポジトリを後でメンテナンスする予定がある場合は、アーカイブを解除できます。レポジトリのアーカイブ化の詳細はこちらを参照ください。
開発者がコード上で共同作業をするとき、トークン、秘密鍵、パスワード、環境変数などのシークレット情報が誤ってリポジトリに追加される可能性があります。Bitbucket にシークレットスキャン機能が追加されたことより、シークレット情報が誤ってコードベースに入力された場合に検知されるようになります。露出した場合には、コミットプロセスに関与しているすべての開発者にメール通知が送信され、速やかに対応することでシークレット情報を取り消すことができます。シークレットスキャニングに関する詳細はこちらを参照ください。
リポジトリ作成の新しい権限により、プロジェクト管理者の負担を軽減します。プロジェクト管理者は、ユーザーやグループをプロジェクト管理者にしなくても、ユーザーやグループにプロジェクトレベルで新しいリポジトリを作成する権限を付与できるようになりました。リポジトリ作成権限により、ユーザーは新しいリポジトリを作成し、書き込み権限を持つユーザーとしてすべての活動を行うことができます。自動的にユーザーは作成したリポジトリの管理者になります。 プロジェクト権限の使用方法に関する詳細はこちらを参照ください。
7.14 において Jira Software Cloud との統合が強化され、より多くの開発情報を Jira Software Cloud に送信できるようになりました。この統合がさらに強化され、Bitbucket が統合 CI/CD ツールからデプロイとビルド情報を送信できるようになります。Bitbucket Data Center を Jira Cloud と連携し、OAuth 認証にビルドとデプロイメントへの権限がある場合、Jira 課題でビルドとデプロイメントのステータスを表示できるようになります。また、Bitbucket で Jira Software Cloud 連携の OAuth 認証情報の権限リストを表示し、リフレッシュして直近の編集を確認できます。Jira Software Cloudとのリンクに関する詳細はこちらを参照ください。
さらに、8.0 以降にリリースされたすべての機能や、今後提供される何百ものバグ修正やセキュリティ改善を活用していただけます。今後の提供予定については Data Center roadmap | Atlassian をご確認ください。
リマインダーとして、Bitbucket 7.6 のサポート期間が延長されている点にご注意ください。Bitbucket 7.6 は、Bitbucket 8.9 がリリースされるまで引き続きサポートされます。
テクニカルアカウントマネージャーまたはPremierサポートとやり取りを行われている場合、ご利用の環境やアップグレード頻度に応じた提案をご依頼ください。当社の長期サポートリリースの詳細をご確認ください。
今後ともよろしくお願いいたします。
Bitbucket Data Center チーム
S. Ishida
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