※本記事は、Tanguy Crussonが2022年11月9日に公開した英語記事「The relationship between Jira Product Discovery, Jira Software and Advanced Roadmaps」を翻訳したものです。内容に相違が見受けられる場合、英文ページの内容を正とします。
こんにちは。
Jira Product Discovery、Jira Software、Advanced Roadmapsの間の関連性についてご質問をいただくことがあります。この記事ではいくつかのポイントをご説明しようと思います。
まず、当社での上位レベルの認識をご紹介します。
Jira Product Discoveryはディスカバリーにご利用いただけるよう設計されています
Jira Softwareはデリバリーにおける市場のリーダーです
ディスカバリーとデリバリーは密接に関係しています。明らかにディスカバリーの領域にある作業 (例: インサイト情報に基づいたオポチュニティに対する潜在的なソリューションの評価)や、明らかにデリバリーの領域にある作業 (例: スプリントの実施) のほか、これら2つにまたがる作業 (例: 技術的スパイク、技術負債と新機能との間でどのように優先付けを行うかの判断) があります。
Jira Product Discoveryの最初のバージョンではディスカバリーの中核となる作業に焦点を当てており、デリバリーと重複する領域を検討する労力はあまり費やしていません。現在ご確認いただける ”デリバリーの進捗” フィールドがその例で、このような領域はツールの成熟に合わせてさらに機能を追加予定です。
Jira Product Discoveryは、現在お持ちのあらゆるアイディア/問題/オポチュニティ/ソリューションを収集できるよう開発されています。これらの多くは実際の作業にはつながらないかもしれません。優先付ける作業やその理由を判断し、ここでチーム、社内の複数部門のステークホルダー、顧客、エンドユーザーとのやり取りを行います。このような意思決定は、エンドユーザーと繰り返し会話して意見を集め、学習内容を元に、目標に対する影響がもっとも大きくなる作業が何になるかを継続的に見直すことで検証されます。これらすべての成果物は、確実なコミットメントを示す、あらゆるユーザーに共有できる1つのロードマップになります。
このようなコミットメントのデリバリーを行う段階になったらJira Softwareを利用できます。各アイディアに対応するエピックやイニシアチブを作成したり、小規模な作業単位に分割したりすることができます。これらすべてを組み合わせ、依存関係やチームの制約、あるいは条件が複雑な場合はより詳細なプランニングなどの観点から、全体の状況を確認できます。Advanced Roadmapsはこのような場面で役立ちます。
Jira Product Discoveryはまだベータ版で、当社では現在のエクスペリエンスを「バージョン1」と見なしています。Jira Product DiscoveryとJira Softwareを組み合わせて優れた製品を開発するエクスペリエンスには多くのオポチュニティがあり、現在はさまざまなコンセプトを検討している段階です。ディスカバリーとデリバリーを同じアプリで行えることで、たくさんの可能性が解き放たれます。最終的に2つのエクスペリエンスの間の境界線はもう少し不明瞭なものになるかもしれません。現時点では次のようにお考えください。
CPO、CEO、ビジネスチーム、サポート、セールス、カスタマーサクセスに共有するプロダクトロードマップを作っている場合は、Jira Product Discoveryを使って「理由」を説明するビューを作成できます
「方法」の詳細を考慮している人々 (エンジニアリングのリーダー層) と議論を行うために、あらゆる制約を考慮して作成した作業順の計画を説明するデリバリープランを作っている場合は、Jira SoftwareとAdvanced Roadmapsを使います
なお、Jira Product Discoveryで作成を行う場合にJira内でイノベーションを実現する方法のインスピレーションとなる素晴らしいブログ記事があります。我々は現在は引き続き “イテレーション“ の段階であると考えています。
Ai Hirama
Technical Support Manager
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