[Jira] あらゆるチームをよりよく表現できるようにJiraの「作業」を再構築します

 

※本記事は、Josh Sherwoodが2024年10月29日に公開した英語記事「 Reimagining ‘work’ in Jira to better represent all teams 」を翻訳したものです。内容に相違が見受けられる場合、英文ページの内容を正とします。

私たちは、Jiraを作業のホームとして利用するチームの増加を受けて、お客様が作業を定義して管理するさまざまな方法をより良く反映できるよう、弊社のツールで使われている言語の改善に取り組んでいます。

本日、Jiraで追跡されるすべての項目の新しい総称として作業 (work) を導入することをお知らせします。また、お客様の独自の作業タイプのために使われている言語を取り込む方法を検討しています。

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「課題」の課題

Jiraはもともと、「課題」を管理するために設計されたバグ追跡ツールとして開発されました。以降何年もの間、さまざまなチームが当社のツールで追跡する作業はこのように呼ばれてきました。しかしながら当社の製品は進化しつつあり、製品でサポートされるユースケースもまた同様に広がっています。

現在、Jiraは、それぞれが独自の業務フローを持つ多様なチームにサービスを提供しています。私たちは、Jiraの真の力は、あらゆる種類の作業を表現できる柔軟性にあると考えています。また、「課題」という用語は何らかの制約を感じるものであり、作業のコンテキストにおいて混乱をもたらす場合があるというご意見をお客様からいただきました。

このため、今後Jiraではお客様の作業を「課題」と呼ぶ代わりに、お客様が追跡するさまざまな項目を正確に作業と呼びます。

具体的な変更内容

この更新は単純な検索と置換に留まるものではありません。私たちはたくさんのチームとの議論を経て、Jiraでの作業に独自の用語を使っているお客様が多いことを知り、その運用をツールに反映したいと考えています。

現時点ですでに、チームの言語、ワークフロー、フィールド、および自動化の要件に合わせて、必要な分だけ作業タイプのカスタマイズが行えます。

私たちはJiraをスマート化することでこの柔軟性を拡張します。ユーザーが特定の作業タイプに取り組んでいると、そのコンテキストに適合するためにインターフェイスが動的に調整されます。たとえば、エンジニアリングチームには「バグ」や「ストーリー」を、マーケティングチームは「ローンチ」や「コピー「を見ることになります。

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お客様が使う作業タイプに近づけることによって、お客様がテクニカルな開発者であるかクリエイティブなキャンペーン管理者であるかにかかわらず、Jiraがお客様の言葉を話せるようにすることが狙いです。

お客様固有の言語を使うことができない場合や、さまざまな作業の集合体を参照している場合は、「作業項目」という用語が使われます。

当社では引き続き、お客様が使う用語をJiraに取り込む方法の検討に取り組んでいます。提案がありましたらぜひお知らせください。

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Jiraでサポートされている非英語言語への影響

当社のチームはJiraでサポートされるさまざまな市場を横断して本変更を適用する最適な方法を判断し、他言語への変更が必要かどうかを検討するための調査を行いました。

結果として、次の言語は本変更を反映するために用語が更新されます。中国語 (簡体字)、中国語 (繁体字)、オランダ語、フィンランド語、日本語、韓国語、ノルウェー語、ブラジルポルトガル語、スペイン語、スウェーデン語、トルコ語。

Jiraにおける「作業」への道のり

この更新は段階的に行われ、2025年始めにはJira Service ManagementとJira Product Discoveryを含むすべてのJira Cloud製品を横断して「課題」が「作業」で置き換えられます。それに続いてその他の製品の更新が行われます。

この更新についてお客様側で必要な準備はチームへの周知のみで、製品内での対応は不要です。

本変更のスコープを考慮すると、大量のデータの更新が必要です。これらの更新が行われている間は、当社のエクスペリエンス、ドキュメント、およびサポート資料の一部で「課題」の用語が引き続き使われる可能性があります。


私たちはJiraの言語をあらゆるチームの要件に対応できるように見直したいと考えているため、フィードバック、ご意見、ご質問を歓迎します。

FAQ

注: このFAQはよくある質問や懸念に対応するため継続的に更新されます。

Q. 「項目」「記録」「アクティビティ」などの用語を使わないのはなぜですか?

これらはいずれも選択肢として考えられますが、当社の調査では表す対象が不明瞭になる場合があることがわかりました。私たちの目的はJiraをあらゆるチームの作業場所にすることであり、「課題」を置き換えるものとしては、任意のアクティビティではなく作業記録であることが正確にわかる「作業項目」が自然であると考えています。

Q. 「チケット」などの用語を使わないのはなぜですか?

私たちはさまざまなレベルの技術知識を持つ幅広いチームを対象に調査を行いました。チームがそれぞれの作業を表現するために使っている用語に共通のものは多くありましたが、それらのほとんどが幅広く適用できるものではありませんでした。受け取ったフィードバックに基づき、あらゆるチームに最適な用語として「作業項目」が選ばれました。

Q: 管理者は「課題」を置き換える用語を選べますか? これはサイトまたはプロジェクトレベルの設定になりますか?

いいえ、管理者が「課題」を置き換える用語を選ぶことはできません。Jiraのすべてのお客様に対して、サイトレベルで、「課題」がデフォルトで「作業項目」に置き換えられます。

Q: この変更はJira Data Centerにも適用されますか?

現時点で、この変更を近日中にJira Data Centerに導入するような決まった予定はありません。

Q: Jiraの外観のプレビューを見る方法はありますか?

当社のChrome拡張機能を使って「work item」を選択すると、更新された用語が使われているJiraのプレビューが確認できます。なお、この拡張機能は用語の検索と置換を行っており、Jiraにおける「作業」の導入の最終像を表すものではない点にご注意ください。

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