※本記事は、Ritesh Ranjan が 2022 年 12 月 6 日に公開した英語記事「https://community.atlassian.com/t5/Atlassian-Migration-Program/More-flexibility-in-how-data-is-migrated-using-the-Jira-Cloud/ba-p/2209275」を翻訳したものです。内容に相違が見受けられる場合、英文ページの内容を正とします。
DX が多くの企業の最優先事項となっており、Atlassian Server のサポート終了が間近に迫っている中、Atlassian Cloud への移行の評価や実施を始めるのに今ほど良いタイミングはありません。Server ユーザーの 3 分の 1 以上が既に移行を行い、移行を完了するお客様は益々増えています。
そのため、アトラシアンは、クラウドへの移行を可能な限り簡単かつ信頼性の高いものにするために積極的に投資しています。 Atlassian Migration Program を通じて、オンプレミスのお客様の切り替えを支援する無料の移行ツール (Jira Cloud Migration Assistant、Confluence Cloud Migration Assistant、Bitbucket Cloud Migration Assistant) など、多数の無料リソースを提供しています。
これらのツールは、大部分のお客様に選ばれている移行方法であり、アトラシアン ポートフォリオ全体のデータ移行に使用できます。Cloud Migration Assistant がお客様に支持されている理由は、以下の通りです。
進捗状況を簡単に確認できるインターフェイスが提供されている
人気のある多くの Jira および Confluence アプリのアプリ評価およびアプリ データの移行がビルトインで組み込まれている
既存のクラウドデータを上書きせず、移行開始前にサイトの問題点を特定できる
Jira Software、Jira Service Management、Jira Work Management、Jira Advanced Roadmaps、Confluence、Confluence Questions、Bitbucket、その他人気のある多くの Jira および Confluence アプリのデータ移行に使用できる
しかし、同じオンプレミス環境がふたつとないように、同じ移行もふたつとありません。そのため、移行の過程をより柔軟にできるよう取り組んでいます。
「全データの一括移行」を Jira Cloud Migration Assistant がサポート
本日リリースされた Jira Cloud Migration Assistant(JCMA) のバージョン 1.7.7 では、従来のプロジェクトごとの移行機能に加え、お客様がツールを使ってすべてのデータを一括で移行できるようになりました。
最初のリリース (アルファ) では、JCMA の「全データの一括移行」機能は現在サイト インポートでサポートされているのと同じ種類のデータを移行します。段階的なロールアウト計画に従っており、現在は、小規模な Jira インスタンス (データ サイズと複雑さの評価に基づく) でこの機能を利用できるようになっています。
JCMA 内に「全データの一括」移行オプションをバンドルすることで、今後、この種の移行の信頼性、速度、およびパフォーマンスを向上させることができます。
この新機能の詳細は、Atlassian サポート ドキュメント または以下の FAQ をご参照ください。
FAQ:
このリリースを利用可能なのは誰ですか
JCMA の最新バージョン (1.7.7) をご利用のお客様です。ただし、すべてのお客様が、プロジェクト単位のアプローチか一括でのアプローチかを選択するように製品内で促されるわけではありません。移行を作成する際に、お客様のデータ サイズおよび複雑さが評価されます。お客様のデータが大きすぎる、または複雑すぎると判断された場合、Migration Assistant にて全データの一括移行機能は非表示となります。この場合、一括移行を行う前に、データサイズを小さくすることをお勧めします。たとえば、移行する前に不要なプロジェクトを削除してください。移行前にサーバーのインスタンスをクリーンアップする方法をご覧ください。全データの一括移行オプションが非表示になっているがお試しになりたい場合には、サポートまでお問合せください。
アルファ リリースとはどのような意味ですか
全データを一括移行する (Migrate all data at once) オプションは、この機能の最初のリリースであることを示す 「Alpha」タグが製品内に付きます。アルファ版は、既存のサイト インポートの移行方法と同等になります。今後の JCMA のリリースでは、これらの移行の信頼性、スピード、パフォーマンス、および移行されるデータの種類を向上させていく予定です。このアルファ版機能には、通常のアトラシアン サポート SLA が適用されます。
すべてのデータを一括移行するか、移行対象を選ぶかはどのように選択するのですか
クラウドサイトに接続後、JCMA は2つの移行オプションのどちらかを選択するように促します。
JCMA の全データ一括移行オプションで、アプリの移行はサポートされていますか
いいえ。アプリ移行はアルファ リリースではサポートされませんが、将来リリースのロードマップにございます。
Jira Cloud Migration Assistant と連携するアプリの開発者として、何かする必要はありますか
今はありません。既存の移行ロジックは引き続き実装通り機能します。全データの一括移行オプションでアプリ移行をどのようにサポートするかの検討を開始しましたら、ご知らせいたします。
1000 を超えるユーザーを移行する場合、JCMA 以外の移行方法としてサイトインポートを引き続き利用できますか
はい。現時点では、JCMA 以外の移行方法としてサイト インポートは引き続きサポートされます。
ご質問がございましたら、Atlassian サポート ドキュメント にて詳細をご確認ください。
S. Ishida
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