この記事では、ユーザーが勝手に製品のトライアルを開始できないようにする制御について
- 既存サイト内での追加
- 新規サイト(別テナント)の勝手な作成(シャドーIT)
の2つの観点からご案内いたします。
1. 既存サイト内でのトライアル開始(標準で制御済み)
既存のJiraやConfluenceのサイト内から、ユーザーが勝手にJira Product Discoveryなどの新製品を追加・試用開始することは、標準仕様としてできないよう制限されています。
- 動作の仕組み:
一般ユーザー(サイト管理者・組織管理者以外のユーザー)がUI上の「無料で試す(Start for free)」や「Try it now」をクリックしても、製品はプロビジョニングされません(費用も発生しません)。 - 管理者へのリクエスト通知:
クリック時は管理者宛てに「製品アクセスのリクエスト」が送信されるゲート(承認制フロー)に入ります。 - 管理者の制御方法:
管理者が承認しない限りトライアルは開始されません。admin.atlassian.com の [製品] (Products) > [製品リクエスト] (Product requests) から、届いたリクエストを却下(拒否)することで開始を阻止できます。
2. 新規サイトを勝手に立ち上げて試用する場合の制御(Shadow IT Controls)
会社のメールアドレス(ドメイン認証済みの管理対象アカウント)を使って、ユーザーが公式の管理外で新しいAtlassian Cloudサイトや組織を立ち上げてトライアルを始めるケースへの対策です。
※Cloud Enterprise エディション(またはTeamwork Collection Enterpriseなど)のライセンスを保有している組織でのみご利用いただけます。
予防的制御:Shadow IT controls(管理者レビューの強制)
組織管理者が事前申請制を強制し、ユーザーによる直接のアプリ・サイト新規作成をブロックできます。
- 設定手順:
- admin.atlassian.com に組織管理者としてアクセス
- [アプリ] > [シャドー IT] > [シャドー IT 制御]を選択
- 各製品のアクセス設定を 「管理者レビューを必須とする」 に変更
- 効果:
ユーザーが対象製品を新規サインアップしようとするとリクエスト画面で停止し、管理者が承認するまで作成されなくなります。 - 利用条件・留意点:
- ドメイン認証によって管理下にある「管理対象アカウント」が対象です。
3. すでに作成された試用サイトの検知・是正(事後対応)
予防設定が未適用の製品やプランであっても、自動製品検出(Shadow IT Apps / Discovered products) により把握・対処が可能です。
- 確認場所:
admin.atlassian.com の [アプリ] > [シャドー IT] > [シャドー IT アプリ] - 対応方法:
管理対象アカウントが作成したサイトを一覧で確認し、[管理者として参加] を実行することで、該当サイトの管理者権限を取得してトライアルの中止やサイト自体の削除・統合(是正)を行えます。